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第57話 前世の僕の最後(3)

《ヒョイ!》


朱 儁しゅ しゅん将軍はこの通り……。前世の僕の顔をめがけて──にて戟、槍、青龍刀を持つ埴輪仕様のおもちゃの兵隊達へと突撃を決行したのだけれど。


前世の僕に『ヒョイ!』と顔への攻撃は避けられ──。亀、亀ちゃん仕様……。四つん這いになっている前世の僕へと攻撃が。


「わぁ、あああああああああああっ!」


「「「「「ピィ、イイイイイイイイイッ!」」」」」


「「「「「キャ、アアアアアアアアアッ!」」」」」


と威勢のあるかけ声と共に当たるものだから。


刹那……。


「ぎゃぁ、あああああああああっ!」


前世の僕の口からまた絶叫──。断末魔に近い声が吐かれる。



徐 璆じょ きゅう~! 秦頡~! お主達二人も盾から騎馬隊へと職業変化~~~! 只今地面へと倒れた魔物へと鋒矢の陣にて突撃~~~! 奴の首をとるのじゃ~~~! よいな~、二人共~~~!?」


 今度は僕ではなく何太后さまが劉家の太后陛下らしく凛と勇んで御二人へと指示をだす。


 まあ、それでも大変に甘ったるい声音……。僕自身が横で聴いていても、何で何姉妹って、何処からこんなエッチィ~声音がでるのだろうか? と思うぐらい淡く甘い声音で御二人へと指示をだせば。



(済)

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