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第85話 僕の大事な物が……(9)

 だから僕は、抗議メール! クレームメール! を株式会社ミリオンのサポートセンターへと送りつけると、直ぐに運営会社の方から回答メールが送られてきた。


 まさに相手のミリオンの方も売り言葉に買い言葉と言った感じで直ぐにメールをサポートセンターの本当に綺麗なお姉さんが、次期社長の僕へと『こら! くそがき! 大概にしろよ!』と荒らしく変身してきた。


 でッ、その内容文と言うのが。まあ、こんな感じで麗しいお姉さんは返してくれたのだ。


「(そんな事を弊社に申し付けられても、我が社自体が被害者になりますから。無理なものは、無理でございます。だから永遠の別れになるかも知れませんが、取り敢えずはウイルス駆除のメンテナンスが終わるのをお待ちください……)」


 と、サポートセンターのお姉さんは僕宛に、大体こんな感じの内容文を送り返してきた。


 だから僕は送られてきた内容文を見て──。自分の顔を真っ赤にしながら鬼のような形相で。


(ううう、悔しいよ……。僕は只ゲームがプレイしたいだけなのに……。何故、こんな酷い目の合わないといけないのだよ……。絶対にミリオンのことは許さない……)


 僕の生前は暗黒の宰相……。董卓閣下の天下取りの事業をほぼ完成まで成し遂げた、超~、意地が悪い李儒だからね。サポートセンターのお姉さんが『はぁ~、気だるいな~』、『くそが~!』と、誠心誠意がない文面等見ても。僕の心は癒され、もう許してやろうかな、と思う善意心も出てはこないから。


 あの時の僕はまた凝りもしないでスマートフォンのメール欄の製作用の文字を指でタッチしながらクレーム文製作を始める。




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