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第139話 今度は元上司の不満? (2)

「ちょ、ちょっと待ってよ、閣下……。何を拗ねているの……? 昨晩可愛がってあげたじゃない……。それと閣下~。そんな我儘を言っていたら~。後でショッピングモールに連れていってあげないよ。それでもいいの~。閣下~?」


 だから僕も目には目を歯には歯をではないけれど。閣下の主として奉公、尽さないよ、と逆に脅しをかけるのだ。僕の可愛い下僕にね。


「えっ! それは、余は困る。困るぞ~。李儒先生……。余はイ〇ンに行って欲しい衣服や靴があるのじゃ! だから李儒先生に逢引きを断られると余は辛い……」

「じゃ、真面目に働く? そしたら何姉さんに車をだすように頼むから」

「うん、分かった。李儒先生……。これから余も気合を入れて何太后ビッチにレベル上げを負けぬよう精進するから、李儒先生、許してたもれ……」


 僕の下僕の一人の癖に董卓閣下は主に逆らうから、少しばかり唸り、ワン! と吠えたら。董卓閣下は命乞いをしてきたから。


「今回だけだからね。後はないよ。閣下……」


 ふん! ふん! と僕が鼻息荒く告げると。


「はぁ~。何を考えているの、閣下~? 李儒の奴を怒りなさいよね~! アイツ、クソ生意気なガキなんだから~」


 自分の容姿が他人よりも少しばかり素晴らしいからと鼻にかけている、三国志きってのクソビッチのじゃじゃ馬娘……。あのクソ生意気な金髪ツイン団子エルフ貂蝉が、生前と同じく僕の董卓閣下操り人形さまへと不満を漏らし始める声が下……。


 そう洛陽の城塞の門のところから聞こえてきた。



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