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第140話 今度は元上司の不満? (3)

 だから僕は城壁の高見台の上から、下を見下ろしつつ「煩いな! 黙れ! ブス!」と罵声を吐き。


 ペッ! ペッ! と唾を吐く悪態を鼻が妙に高い、天狗のような女に悪態をついて、奴の鼻をへし折ってやった。


「はぁ~、汚いわね~、李儒! あんたさぁ~、誰がブスよ! 李儒~! あんたぁ~、誰に物を言っているのかわかっているの~? わたくしのことを誰だと思っているの、李儒~?」


 性格ブスの上にツンデレときている三国志きっての貂蝉悪役令嬢さまが凝りもしないで、この僕へと『うぅ~』と唸り。『キャンキャン』とまた吠えてきたから。


「ああ、分っているよ。お前が誰なのかを~。三国志一の美女らしいけれど。性格が一番悪い女だよな、この悪役令嬢さま目~~~!」


 僕があいつ! 貂蝉の頭上で更にフン! と鼻息荒く悪態をつけば。


「はぁ~、李儒~。あなた~。わたくしに対して、そんな悪態をついて只ですむと思っているの~? このチビのちんちくりん目が~!」


 貂蝉の奴は更に僕へと悪態をついてきた。


「はぁ~。僕がちんちくりんだってぇ~!?」


 僕は貂蝉に対して唸りつつ声を大にして叫び尋ねると。


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