でも僕の悪役令嬢さまへの荒々しくなった気はまだ落ちつかない。優れない。気が済まない。
「それに貂蝉はこの世界で自分が一番の美貌だと思っているのかもしれないけれど? 人の趣味は色々あってね。人によってはなぁ、僕や閣下……。孟徳のようなロリコン・ダークエルフの少女の方が可愛い。素敵だ。初々しい。食べてしまいたいと思う輩も少しじゃない、多々いるんだぞ~~~! わっ、ははは~~~! だから日本で国民投票をしてみないと、僕と貴様とでは、どちらが人気があるかわからないぞ、貂蝉! どうだ~、参ったかぁ~? 今後はお前も~、
僕は貂蝉に対して罵声を吐き、超がつくほど嘲笑ってやった。
だから下──。城門の前で
僕の口から自然と「いっ、ひひひ」と薄ら笑いが漏れてくる。
◇◇◇
「閣下~。李儒が悪い~。何とか言ってやってくださいませ~。お願いします~」と。
あの阿保! 悪役令嬢さま! 三國志一のビッチ舞姫……。貂蝉の癖にさ、僕が生意気だからと前世の主へと泣きつき始める。