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第145話 今度は元上司の不満? (8)

 僕は致し方なく、自分よりもいつのまにか、年上になっているエルフの金髪ツイン団子のへと詫びをいれた。クソババのことを『お姉さま』と嫌味たらしく呼びながらだ。


 だから三国の中の悪役令嬢さまの一人でもある、ツンツンの貂蝉のクソババは直ぐに機嫌を直して。


「まあ、仕方がないですわね、李儒~。今回は寛大なわたくしが許してさしあげましょう~」


 貂蝉の阿保は何処かのアニメやラノベの悪役令嬢さまらしい捨て台詞をテンプレ通りにツンツン吐き、上機嫌になった。


 だからビッチ悪役令嬢さまの横でお馬ちゃんを並べる董卓閣下の口から「はぁ~」と大きな嘆息漏れたのが、僕の大きなエルフ耳へと聞こえてくる。



 ◇◇◇



「あっ、はははははは。董卓閣下って案外と面白い方ですね~。儂は知りませんでした。わっ、はははははは」

「夏侯惇、そう笑うではない。余はマジで疲れた……」


 閣下の大きな嘆息を聞いた惇姉さんは高笑いを始める。だから董卓閣下は惇ねえさんへと気疲れした声音で不満を漏らす。


「董卓閣下お疲れ様です。あっ、はははははは」



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