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第146話 今度は元上司の不満? (9)

 だけど惇姉さんは董卓閣下の気疲れした様子が可笑しいのか? 労いの言葉を返しても高笑いの方が止まらないみたい。


 でも高笑いをする。まあ、続ける惇姉さんも笑い声が終焉すると。


「理君~。孟徳と徐栄将軍の二人が伏兵の術を解いて、敵の後方の部隊へと攻撃をかけ、押し始めたぞ~! だから物見台で陛下や荀彧先生、荀攸達と戯れるのは辞めてぇ~。そろそろ本気で仕事をしろぉ~!」


 惇姉さんが僕にみんなと遊ぶ行為は辞めて、そろそろ真面目に仕事……。次の作戦の指示をだすようにと諫めてきたから。


「ほい! わかったよ。惇姉さんー!」


 僕は彼女へとお礼を告げると。


「閣下~と、貂蝉~。今からは僕も真剣に頑張るからね~。気分転換ありがとう~」


 僕は足元の三人──。本当ならば黄巾党の先鋒隊と最初に当たる予定だったの先鋒隊へとお礼を告げれば。


「ええ、わかりましたわ~」

「うむ、頼むぞ、李儒……」


 僕のお礼を聞いた二人からも声が返ってきた。


 だから僕はまた視線を変え、ある人物を見詰めると。


「陳宮さん、そちらはお任せしますね~」


 そう呂布奉先の軍師をしていたダークエルフの彼女……。生前の僕も友好があった妖艶なダークエルフのお姉さまへと指示をだす。


「李儒先生~。お任せよ~」


 陳宮さんからの口から高らか声音で了承したと返ってきた。


 だから僕は日本製の遠眼鏡で敵……。黄巾党の将軍達の様子を窺う。




 ◇◇◇




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