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第172話 黄巾の乱、第二幕終わり! (3)

 でも張角大師……。を唱える、豊穣と美の女神さまも、何太后家の駄女神さまと同じで、大変に気が長い女性おひとのようだから、家のヤンキー姉ちゃん達の安易な挑発スキル……。悪態行為に対して、自分達の防御スキルを魔力で上げて──。安易な誘いには乗らないように意図的にしているみたいだから。


「では~、みなさま~。また遊びましょうね~」


 僕達に再度ニコニコと満身の笑み……。女神の微笑みをくれながら手を振り──終焉すれば。


「みなぁ~。撤収~! 撤退~!」


 張角大師は自分の臣下の将達へと下知をくだし、みなは応じて踵を返せば。


「「アディオス~」」


「さようなら~」

「また明日~」

「また会う日まで~」


 まあ、相変わらずふざけた様子で、僕達にバイバイを告げると黄巾党は一斉に退却を始めだしたから。


 僕は敵の退却する様子を見て、ほっと胸をなでおろし。自分の脳裏で、本当に死者がでなくてよかった。よかった……。本当に助かった……と思う。


「あっ! そう言えば?」


 僕が退却を始めた黄巾族達……。田舎のヤンキー姉ちゃん達……。地方の暴走族達の後ろ姿を見詰めつつ安堵していると。敵の先頭を優雅に飛ぶ張角大師の動きが急に止まり。彼女の口から思い残しが漏れると。張角大師は僕達の方へと顔の向きを変えてきた。


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