「何太后さま~。同じ女神~。神仏なのですかから~。
張角大師は僕の説明を聞き、手を合わせ、同じ女神さまの何太后さまへと平に、平にと嘆願をした。
だけど何太后さまの返事は誰が思案してもわかる通りで。
「だめ~!」
何太后さまは自分の華奢腕を合わせ怪訝な豊穣でバツマークのジェスチャーを張角大師へとする。
「えぇ~、そんな~。殺生な~」
何太后さまから日本への移民は駄目だと拒否された張角大師は天を仰いで嘆く。
「当たり前じゃ」
「当たり前でしょう」
張角大師がいくら嘆いても、
「理君の妃がこれ以上増えるのは困るよ。だから張角大師、この度の縁談は諦めてね」