「家の御先祖さまって……。まあ、お手付きなんだけれどさ。京都の〇本〇寺の十何代目かの御住職さまだと、家のお父さんから聞いたことがあるんだよね。だから御先祖さまに罰当たり者目が! と叱られたりしないかな? 何かさぁ、それが心配でね……」
僕は歳をとり他界をした後で、御先祖さまと言うか? お爺さんにあの世で、この罰当たり者目が~! この罰当たり者目が~! と。家の歴代のお爺さんやお婆さん達の囲まれる中で叱られ、折檻をされるのではないかが心配で……。
日本人になり、近代日本で、何太后さまの援助の許──寺院を設立して、宗教法人化して
「日本は多宗教の国ですから問題はないのでは?」と。
僕達の傍で話しをフムフムと聞いていた荀彧さんが会話に割って入り告げると。
「お寺さんの売りが出ていないかを不動産会社へと尋ね。見つけてもらったらそこで太平道を広めながら小作りして、子を産んだら、宗教専門の学び舎へと通わせて、御先祖様の宗教の御坊様にしてお寺を継がせ、太平道の寺院も横にまた建設すればいいのではないですか?」
今度は王允さんが話に割って入り提案をしてくれた。
「えっ! そんなことして大丈夫なの?」
僕は王允さんの安易な提案を聞き、自分の顔色を変える。