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第56話 ソウル・バスター

【21:00】

「みんな〜、こんアミーゴぉ!AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミだよぉ!今夜は【Soul Buster】だよぉ!」


✱「こんアミー」

✱「こんアミー」

✱「こんアミーゴ」


「今夜の配信は〜。視聴者(アミーゴ)参加型配信だからね〜。アミと一緒に遊ぼうね〜!みんなはキャラクリしてくれた?」


✱「もちもち」

✱「たりめーよ」

✱「どれ使おうか」

✱「可愛いがったる」


今夜の視聴者(アミーゴ)のテンションは、アミと対戦できるとあってかなり高いようだ


「ふふん!視聴者(アミーゴ)をボコしちゃうからね〜!すっごい練習したんだから!」


亜沙美は母親譲りの「やる!」と言ったらトコトンのめり込む性格なので、配信前に作ったキャラクターでやり込んでいた


「みんなはアミに勝てる自信どれくらいあるのぉ?」


✱「ボコボコやで」

✱「俺も初心者」

✱「負ける訳ねーよ」

✱「鳴かしちゃる」


「(゜∀ ゜ )/えっ!?同接1300人!?…何か凄いことになってない?緊張してきちゃったな…」


✱「参加型配信はなー」

✱「入れるかな?」

✱「やれるのか?おい!」

✱「なんかご褒美ある?」

✱「いよいよアミー水か」

✱「良いねソレ!」

✱「何戦するの?」

✱「コップ用意するわ」

✱「遂に販売か?」


視聴者(アミーゴ)たちは、自分たちが勝利したら何か褒美がないのか?というコメントでザワザワし始めた。中には【アミー水】をしつこく求める視聴者(アミーゴ)も居るw


「えーっとねぇ……ゴールデンウィーク中は、2時間配信で行こうと思ってるから…今夜は25戦しようと思うのね。だから、視聴者(アミーゴ)たちが……20勝出来たら…キャラクリしたアミーのコスプレした私(なかのひと)の写メとかはどう?……見てみたい…かな?」


✱「ノ`□´)ノウオオオォォォー!!」

✱「やるぞ!オマエら!」

✱「5敗以上は許されんからな!」

✱「中の人見てぇ!」

✱「コスプレ!ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ」

✱「俺と戦ってくれ!絶対勝つ!」

✱「今夜果てたとしてもー」

✱「やらせはせん!やらせはせんぞぉ!」

✱「キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!」

✱「コス写メGETするべ」

✱「おらワクワクすっぞ!」

✱「魅せてもらおうか?魔法使いアミの性能とやらを!」


亜沙美の【魔法使いアミ】のコスプレ写真のお披露目。という餌に視聴者(アミーゴ)たちは歓喜したようだ!いつもの倍の勢いのコメントに焦りを覚える亜沙美


「どうどうどう…落ち着きなって、ね?そんなに私のコスプレ写真見たいんだ……そうか!そうか♪…でもさ、25戦中の20勝だよ!?出来んの?無理じゃない?(´▽`*)アハハ」


25戦の中で20勝すると言うのは…勝率80%以上を必要とする。いかに亜沙美が初心者とは言え事前にかなりやり込んだので、そこまでは負けないだろう?セーフティラインだろう?と思っての提案だったのだが……視聴者(アミーゴ)たちは本気で勝ちにくる気が、痛いほど亜沙美に伝わってきていた




【Soul Buster】

亜沙美はゲーム画面に切り替えた。色々なゲーム設定をし【アミーゴ対戦部屋】を開設した


「それじゃ入室の為のパスワード表記するね。…………だよ。対戦は1人1回ね。次も配信する事あったら、また改めて参加OKね……じゃあ始めるよー。私のキャラは……コレ!!」


「あら?私と戦いたいの?…仕方ないなぁ♪」


✱「お、魔法使い!」

✱「可愛い♪」

✱「剥いたる!」

✱「鳴かせるぜ」

✱「魔法系で大丈夫か」


VTuber浅宮アミに寄せて作った【魔法使いアミ】は視聴者(アミーゴ)たちに好評のようで、彼らのテンションが更に高まっていた

果たして亜沙美は勝率20%以上を勝ち取れるのか?視聴者(アミーゴ)たちは手加減してくれるのだろうか?視聴者参加型番組の【Soul Buster】の戦いが幕を開ける!




続く

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