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第57話 牙を剥くアミーゴ達

【対戦型格闘ゲーム Soul Buster】

このゲームで25戦する内に6勝すれば亜沙美の勝ちで、手作りしたコスプレ衣装を着た写メ(顔をモザイク)を見せずに済む

逆に視聴者(アミーゴ)たちは20勝したら【魔法使いアミ】のコスプレ写メが見られる!という超サプライズの餌をぶら下げられた視聴者(アミーゴ)たちは、見せたこともない熱気を出していた


✱「絶対に見るぞ!」

✱「弱い奴は入んなよ」

✱「負けたら許さん!」

✱「アミの年齢バレる?」

✱「これより後は無いと思え!」

✱「アミー水でもええんやで♪」


「Σ(º▵º*)ちょっと、ちょっと。ゲームなんだからさ、楽しくやろうよ!是が非でも…っていうのは良くないよ!ね?タコ負けさせられたら…配信で二度と視聴者参加型イベントしないかもよ?」


あまりの熱気に空気の悪い配信になり兼ねないと、不安になった亜沙美は熱くなりすぎている視聴者(アミーゴ)たちをなだめていた


✱「そうだな」

✱「楽しく勝つぜ」

✱「そして拝ませてもらう」

✱「それでも勝つ!」


「みんなさ〜、鼻息荒いのは結構だけどさー。20勝だよ?25戦の間にそんなに勝てるの?私だって配信前に練習したんだからね?そんな簡単に勝たせてあげないよ(笑)」


亜沙美も今日1日練習しただけで、猛者たちと良い勝負が出来るほどまでは上手くなってはいない。と理解していたが…それでも勝率8割を噛まされる事は無い!と予想していた



【NEW CHALLENGER】

「よろしくねー」

✱「宜しくお願いします」


遂に【Soul Buster】の第1試合が始まろうとしていた


「対戦相手はどんなキャラクリしたのかな?……これは!!【剣聖ベルヘルム】さん!」


✱「強キャラやん」

✱「ベルヘルム キタ━(゜∀゜)━!」

✱「負けんなよ」

✱「俺は…愛している!」

✱「めっちゃ似てる!」


死に戻りるする主人公が有名なファンタジーアニメの中の超強いオジサマが、アニメとコラボしているかのようなクオリティで作られていた



「試合始め!」

遂に亜沙美はオンライン対戦格闘ゲームのデビューをした。記念すべき相手は超有名アニメから、剣聖と呼ばれる程のオジサマキャラが相手である


「えい!このっ!…あれ?当たらない(汗)……きゃうっ!?そんな、コッチの杖は当たらないのに…」


それもそのハズである。杖の長さはせいぜい50センチ強。対してソードの長さは約1メートル。間合いの長さが違うのだ


「あっ、ちょっと…そんな一方的に…」


魔法使いアミでCPUとかなり戦った亜沙美だが…初心者モードのCPUと、このゲームをやり込んでいるプレイヤーとの実力は…雲泥の差があった


魔法使いの杖は短い分、早く当たるし回避行動に移るのも速いのだが…間合いが短く威力も低い。何よりも速さを活かせる程には練習量が足りていない


「こうなったら【BASTARD】発動!……スカッ」


ベルヘルムを操るアミーゴは本当に強く、魔法使いが使う【BASTARD】奥義の間合いを知っているので、いとも簡単に回避されてしまった


「ケィオーッ!!」

「きゃあああぁぁ…ヾ(⌒(ノシ >ω<)ノシ」


「そんな…私が負けてしまうなんて…」

「強くなるのではない…強く在るのです!」


魔法使いアミは服をビリビリに破かれ敗北した。勝ったベルヘルムは、カッコ良い決めセリフを吐き捨て去って行った


「ぐあーっ!負けた〜꜀( ꜆>ᯅ<)꜆」


✱「ベルヘルム強かった」

✱「アレはしゃーない」

✱「まだ1勝やで」

✱「アミも悪くはなかった」


「対戦有難うございました!…そうよ!私が弱かったんじゃなくて、今の人が強過ぎだったの!分かってるのみんな?アミーゴは後24試合の内に19勝もしないとイケナイんだよ?出来るのかな?」


(残り24試合有るんだから。私はその間にたった6勝するだけ!やれない事はナイ!!)

そう自分に言い聞かせ気持ちを新たに、次の試合に臨む亜沙美。果たして次の対戦者は?




続く

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