【Soul Buster3戦目】
「ギャ━━!!…ヾ(⌒(ノシ >ω<)ノシ
さ、3連敗…ど、どういう事なの!?って言うか…相手のHPを半分にも出来ないなんて…私って底辺なの?下手っぴなの?あぅぅ……」
【初心者でも勝てるソウルバスター】の動画を見ながら2時間ほど真面目に練習をして、それなりの自信を持って始めた視聴者(アミーゴ)参加型格闘ゲームだったのだが…
✱「ちょいやり過ぎたか?」
✱「手加減したれよ」
✱「まだまだだな」
✱「これが現実よ」
✱「アミー水の為だ」
どうやら亜沙美は【井の中の蛙大海を知らず】だったようだ。練習ではCPU相手に互角以上に戦えるまでには上手くなってはいたのだが…やり込んでいるプレイヤー達には到底及ばないようだ…
「くっ…つ、次こそは…」
✱「そろそろ接待するか?」
✱「手加減しよか?」
✱「まだ早くね」
✱「本気で泣かれそう」
✱「あ!このキャラは…」
浅宮アミのあまりの負けっぷりに、そろそろ手加減が必要か?と視聴者(アミーゴ)たちが考え始めた時、4人目の対戦者が現れた
【世紀末覇者 裸王】
核戦争後の荒れ果てた世界を統べようと各地を回る【北東神拳の伝承者】であり、上半身裸で戦う漢【裸王】のキャラクリレベルの高い挑戦者の出現に視聴者(アミーゴ)たちは湧いた!
✱「強そうな奴来たな」
✱「4敗目確ったな」
✱「アミちゃん大丈夫?」
✱「慈悲も無しか?」
「(๑•̀ㅁ•́ฅ 今度こそは!今度こそはぁ!」
今日1番のキャラクリの完成度を誇る裸王との対戦に、半ばヤケクソ気味にヤル気を燃やす亜沙美。必死になったその先に……
「ヤタ───ヽ(〃∀〃)ノ───♪遂に1勝!…ぬはは。見たか!コレがアミちゃんの実力よ♪」
4人目の対戦者は…キャラクリは凄まじかったのだが…高いキャラクリに反比例して、対戦技術は大したことがなかった…とは言うても、僅差でかろうじて亜沙美が1勝を拾った
✱「1勝くらいあげんと可哀想やしな」
✱「おめでとう」
✱「次こそ入りてー」
✱「これから、これから」
「( *¯ ꒳¯*)フフン なーに言ってんのさ!これからアミの連勝街道が始まるのよっ!」
念願の勝利を掴んだ亜沙美は舞い上がっていた。この勢いで連勝する事を目指して迎えた5戦目
「あー、かったりぃぜ…」
「Σ(゜□゜)あっ!!このキャラ知ってる!」
現れたのは大人気アニメ【呪呪呪廻戦】の最強キャラとして大人気の【五条サトシ】だった
「あっ…ヤバイかも…」
流石に強者のオーラがキャラクリの高さから出ていた。亜沙美もこのアニメが大好きなので、負けが頭をよぎったが…
「さ、さっきの人のように、キャラクリは凄くても腕はそれ程でもないパティーンね!キットそうだわ!」
✱「せやろか」
✱「流石にコレは」
✱「頼むぞ」
✱「五条はヤバイ」
……………………………………………
「ヾ(⌒(ノシ >ω<)ノシ あ、あ、あれから…5連敗だなんて…みんな、強いよ。強過ぎだよ…」
✱「なんか可哀想」
✱「付け焼き刃じゃな」
✱「そろそろ負けたれよ」
✱「世の中の広さを思い知らされたな」
【呪呪呪廻戦】の五条に負けてから、5連敗を重ねてしまった亜沙美。惜しい試合も1回あったが…手加減だったのか?勝ちにまでは繋がらなかった。これで1勝8敗になった。ハッキリ言ってピンチである
「こんな事って…あんだけ練習したのに…」
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2時間のキャラクリと3時間の練習で【魔法使いアミ】に愛着も湧いてきていた亜沙美にとってこの連敗は…まるで自分自身が打ちのめされている気分だった
✱「折れるなよ」
✱「まだ半分もしてへん」
✱「負けてるけど、それなりに上手いよ」
✱「アミちゃんガンバ」
逆に気持ち良い程の連敗に、亜沙美のコスプレ写メを期待している視聴者(アミーゴ)たちも同情のコメントが溢れてきた
「ぐぬぬ……まだだ!まだ終わらんよ!」
(これが配信者にとっての視聴者参加型の厳しさなのぉ?ハッキリ言って舐めてたよぉ…)
半ベソ状態だった亜沙美は涙を拭き、目にヤル気を燃え上がらせて顔をあげた!今回は使うまい。と考えていた奥の手を使う決心をして立ち上がる!
続く