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第60話 崖っぷち!

【亜沙美 配信中】

初めての格闘ゲーム【ソウルバスター】にて25戦勝負を開始した亜沙美。その内で運の良さ(接待)もあり、何とか3勝目をあげたが…


✱「ジオ様つえー!」

✱「アミも頑張ってるやん」

✱「2戦目は取れるか?」


「ふんぬうぅぅぅ!」


迎えた12戦目強敵ジオとの戦いは1戦目は落としたものの、2戦目は互角に近い勝負をしている亜沙美…もしかしたら…ワンチャン有るか?


と思われた時だった!

剣士アミが突き上げをくらい浮かされた時、ジオ様の武器を持たない方の左手で身体を触られた途端、ゲーム画面がダークな雰囲気に包まれた。ジオ様の攻撃が止まる


「い、今のウチに回避を……σ(๑° ꒳ °๑)アレッ?動かせないよ??」


剣士アミが操作を受け付けない停止状態になっているとこへ「ザシュッ!!」ジオ様の斬撃が命中した!


「Σ(゜ロ゜;)ナニ!!何が起きているの!?」


どんな攻撃を受けているのか理解出来ない亜沙美だったが…


「時は動き出す…」


「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


ジオ様の必殺技(バスタード)。時間停止を喰らっていたアミ。その高い威力で2戦目も落とし敗北になった


「わ、わたしが負けるなんて…」


「.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.また負けちゃったぁ!」


✱「どんまい」

✱「最初に比べたら多少は」

✱「これが現実よ」


これで3勝9敗となった亜沙美。6勝するのが少し難しくなったかな?と考えた亜沙美だったが……


さらに次からも7連敗してしまった

これで3勝16敗である。残り6戦中に3勝しなければならない状況まで追い込まれてしまった…


「う、嘘でしょ……ちょっと視聴者(アミーゴ)たち!女の子には手加減してよっ!そんな玄人な動きで容赦無いのって…なくない!?」


亜沙美の2連勝に焦ったか?ジオ様のカッコ良い勝ち方に刺激されたか?その後の挑戦者はかなりの猛者たちが集まり、初心者の亜沙美では到底勝ち目の無い戦いが続いてしまった


✱「やり過ぎたか?」

✱「勝負は非情さ!」

✱「現実を知ったか?」


「(;`皿´)グヌヌ、このままじゃ…」


✱「お!やっと入れた!」


「(゜∀ ゜ )/えっ!?…参加者は…【エロコメダイスキー】さん?……あーっ!!いつも「アミー水」「アミー水」ってしつこくコメントする人だっ!」


✱「俺が勝てたら【アミー水】販売してください!」


「ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!アンタにだけは絶対に負けないんだからぁっ!!!!!見〜て〜ろ〜よ〜!!」


節目となる20戦目に入ってきた対戦者は、いつも「アミー水」とコメントする【エロコメダイスキー】さんだった。事ある毎に【アミー水】と言われ対応に困っていた事と、言われ続けたせいか?3人での岐阜県の旅行中に本当に【アミー水】を精製してしまった恥ずかしい思い出の八つ当たりを果たすため、亜沙美はこの1戦に全てを賭けるほどの集中力を魅せた



「いざ尋常に…勝負開始!」


記念すべき20戦目が始まったのだが…


「えっ!?ナニしてんの?」


エロコメダイスキーさんのキャラクリした【変態お面】は試合開始されたにも関わらず、間合いを詰めることなく、その場でコップを取り出した


✱「なんだアレ?」

✱「あんな攻撃あったか?」

✱「んー??」

✱「アレってたしか…」


「(/◎\)ゴクゴク(°∀°)ぷはぁ…アミー水うまっ!」


「マジで変態さんだぁっ!!」


✱「きっも!」

✱「最低やな」

✱「どんだけ好きやねん」

✱「おかしい奴きた」

✱「アミー水好き過ぎやろ」




「( -`ω´-)9 ヨッシャァ!!変態殲滅っ!!」

✱「バカヤロウ!」

✱「変態すぎやろ!」

✱「エロコメ吊るせ!」


【アミー水】コメントの仇を討った亜沙美は…4勝17敗と巻き返した。残り4戦で2勝出来るか?のラインまで生き延びたのだ


「あと2勝、たったの2勝!うおー!」


ここまでで4勝17敗の亜沙美に残り4戦中で2勝するのは、かなり厳しいが不可能とは言えないだろう。僅かな希望に望みを託して対戦を続けた。が…



「こんな!私の剣では…ここまでなの?…」


おんな剣士アミは…この後2連敗してしまった。つまり、残りの2戦とも勝利できないと…亜沙美は、アミのコス写メを披露する事になる


「やだやだっ!負けたくなーい!」


✱「コス写メ確定!」

✱「諦めんな!」

✱「良く頑張ったよ」

✱「写メよりアミー水」

✱「エロコメ黙れ!」


残りの2戦を続けて勝てないと【コス写メ】披露が確定してしまう亜沙美。崖っぷちに追い込まれてしまった




続く

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