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第64話 強敵は梨香だった

【室内プール】

「おっ、亜沙美はひと通り泳いだのか?」


「うん♪1時間くらい泳いだんじゃない?引き籠もりだった身としては、もう十分に泳いだかな〜って思ってさ。良い運動になったよ!…少し疲れたかな?あは」


十分に泳いだと言う亜沙美は上着を羽織り、プールサイドで休んでいた


「そういや、今朝も起こしてください。ってメール寄越してたし、何か疲れてたのか?だったらプールに誘って悪い事したか?」


亜沙美と距離を縮めてから日も浅い太一は彼なりに、亜沙美のことを気遣っているようだ



「いや、ほら…昨夜【Soul Buster】で対戦したじゃん?」


「あー!…お前なぁ、あの程度の腕でコスプレ写メを公開するなんて無謀も良いとこだぞ!どうして勝負になると思ったんだよ…」


「ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!そうなの?私的にはソコソコ戦えるだけの練習はしたと思ったんだけど?…あれくらいじゃ全然なの?」


3時間CPUと練習した亜沙美は、けっこう上手くなれたと思っていたようだが…【Soul Buster】をやり込んでいる太一からすれば、接待プレイをするべきか?悩んでしまう程に亜沙美は弱い!という話だった



「どうしたのですか?2人ともこんな所でお休みして?もっと泳がないのですか?まだ1時間くらいしか泳いでませんよ?……あー!亜沙美ちゃんったら、もう上着着ちゃってるんですね…運動不足はお腹に肉が着きますよ?」

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((;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...お肉が付いてるのは梨香ちゃんでしょ?それも…そんなに立派になるまで育てちゃってさ!)


「(-_-;)ハァ…」


「どうされたのですか?」


「いやさぁ……Σ(゜□゜)あっ!!そうだよ!梨香ちゃんって中学までは病弱だったって言ってたよねぇ?」


「は、はい。そうですけど…それが何か?」


亜沙美はある事に気が付き、梨香の身体の1点を凝視しながら話を続けた


「ε٩(๑>ω<)۶з どうして病気にもなってない私がこの程度のサイズなのに…病弱だった梨香ちゃんがそんなにたわわに実っているのよ!?おかしいでしょ!あぁ、神様は不公平だよぉっ!」


「た、確かにな…この差はエグいよな…」


身体的に特に問題なく育ってきた亜沙美のバストと、病弱を克服して育ってきた梨香のバスト。じっくり見比べると亜沙美の悲しみが理解できる太一だった



「にしてもですよ」


「えっ。何!?」


「亜沙美ちゃんはゲームは何時間も遊んでいられますのに、身体を動かすのは苦手なのですね」


「えっ!?なんでソレを知ってるの?」


梨香に亜沙美がVTuberで配信活動をしているのはバレてしまっていたが、ゲーム配信をメインでやっているとか。活動内容までは詳しく言ってなかったハズなのだが…


「だって…昨夜、対戦したじゃないですか?【Soul Buster】で!」


「Σ(*oωo艸;)エェ!?いつ?って言うか、どのキャラクターで入って来てたの?」


どうやら視聴者参加型の対戦をした25戦の中に、梨香がヒッソリと入って来てたらしいw


「【魔法少女エムカエスカ】ってご存知ですか?そのヒロインをキャラクタークリエイトして参加させてもらいましたよ」


「はぁ!?最終戦の相手梨香だったのかよ!?」


「∵ゞ(≧ε≦๑)ぶっ!アレ…梨香ちゃんだったの?マジで?でも、確か…ゲームはほとんどやった事が無いって言ってたよね?」


「はい。ただ亜沙美ちゃんが配信してるのなら見てみようと思いまして…そしたら聞いてた名前で参加型対戦してられたから…2時間の間でキャラクタークリエイトして、少しコンピューターと対戦してから参加させてもらいましたよ?」


「2時間!?たった2時間でキャラクリと練習して入って来たの?…それで私に勝って行ったの?う…嘘だっ!!そんな、そんな馬鹿なぁ…」


キャラクリとCPU練習で5時間を費やして視聴者参加型対戦に望んだ亜沙美だが、一方で梨香は…亜沙美の配信を見付けてから最終戦までの間の2時間で、キャラクリと練習を済ませた程度で対戦し亜沙美に勝利したらしいw


「( ゜∀゜):∵グハッ!!」

(そんな、そんなぁ!胸のサイズといい、ゲームの腕前といい、強敵は梨香ちゃんだったぁ!!)



色々な方面で負けている亜沙美は今後、打倒梨香を目標に掲げて頑張るのだったw




続く

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