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第140話 照れまくる亜沙美

【亜沙美の部屋】

「亜沙美。さっきしたリハーサルの内容覚えてる?まぁ、多少忘れてたとしてもアドリブで乗り切るからね。むしろ、その方が撮れ高が取れる事もあるからあまり気にしちゃダメよっ!」


「う、うん!分かった。よろしくね」


亜沙美はリハーサルと称して、ロミータからエッチぃ悪戯をされてしまうのでは?と、心配していたのだが……予想に反して、ロミータはかなりマジメにリハーサルしてくれたのだ


しかし、ソレが逆にこのオフコラボを成功させなくちゃ!と緊張感(プレッシャー)になってしまった亜沙美なのだが、その感じを素早く察知したロミータが「むしろアドリブも有り!」と言ってくれたので、少し安心して配信に挑める亜沙美だった




【21時】

「はーい!視聴者(アミーゴ)のみんな、こんアミーゴ♪AA(ダブルエー)VTuberの浅宮アミだよぉ♬今夜もアミの部屋に来てくれてありがとう!」


✱「こんアミーゴ!」

✱「こんアミー♪」

✱「こんアミーゴ」

✱「今夜も癒しをください」

✱「待ってたよ〜」


「∑(๑ºдº๑)わおっ!?今夜はスタートから同接5000人超えてるんだ…すっごーい!」


✱「期待されてんね」

✱「個人勢ブイでこれは凄い」

✱「なにしろ今回は」

✱「楽しみでしかない」

✱「てぇてぇ希望」


「そーだよねぇ。アミーゴがこれだけ集まってくれてる理由はアレだよねぇ。それでは、みんなお待ちかね。本日の?…本日もスペシャルゲストは…【ロミーちゃん】でぇーす♬」


「みんなぁ!こんロミーゴ!日英ハーフVTuberのロミーです。今夜もアミちゃんとのラブラブを魅せつけちゃうよ〜❤︎」


✱「゜+。:.゜おぉ(*゜O゜ *)ぉぉ゜.:。+゜」

✱「待ってました!」

✱「2人マジ仲良しやね」

✱「楽しみ過ぎる」

✱「ロミー様!お慕い申してます!」

✱「ロミーちゃん、今夜も可愛い♪」



今朝ロミータがエックスでポストした【本人登場!水着で、てぇてぇオフコラボ❤︎】のイイね!は5万を超えていた。当然ながら、ロミータの持つチャンネル登録者37万によるところが大きいだろう


「説明させていただきますね!今回の配信はロミーとアミが実際スポーツジムを借り切って、その施設の1つであるプールサイドで【てぇてぇ撮影】した動画を視聴者と一緒に鑑賞しながら、ロミーたちと楽しく語り合う回になりますっ!」


「今回の動画凄いんだよぉ!ロミーちゃんが契約している会社と、とあるコネから撮影を全面的にバックアップしてもらって、私とロミーちゃんをモーションキャプチャーしてくれたから水中での………」


✱「どうしたアミ?」

✱「固まったのか?」

✱「ハプニング?」

✱「なんや?」


遂に始まったロミータとのオフコラボ。同接人数は、アミ単体でのライブ配信では有り得ない数字を叩き出しているので、のっけからテンション高く始めた亜沙美だったが…水中で【お漏らし】してしまった事を思い出し、言葉に詰まってしまう


「ね、ねぇロミーちゃん。まさかとは思うけど…あのアクシデントは放送しないんだよねぇ?」


✱「なんやなんや?」

✱「アクシデント?」

✱「エッチぃ展開有り?」

✱「キスしたとか?」

✱「アミー水、遂に摂取したんか」


「( ´艸`)んふふ♪さーて、それはどうかなぁ?視聴者(アミーゴ)もロミーの視聴者(ほごしゃ)もそうだけど、撮影した動画の編集は会社に丸投げしちゃったから…どの部分を組み込んで、どの部分がカットされてるのか?ロミーもアミも知らないんだよねっ!(笑)」


✱「エッチぃ展開あったんか!」

✱「アミシコ許可か?」

✱「百合ったのか」

✱「最近この2人異常に仲良いからな」

✱「十分に有り得るよな」

✱「アミったのか?俺以外の奴と…」


「あ、あのシーンだけは絶対ダメだからねぇ!映像が流れて来たら強制的に止めちゃうからねぇ。絶対だよぉ!!」


亜沙美が心配しているのは…プールの中でおしっ…もとい。【アミー水】を排水してしまった恥ずかしい出来事の事を言っていた


もちろんロミータも、亜沙美がソコを心配しているのは分かっていた。が…事務所のスタッフに編集を任せた以上、そんな事は当然有り得ないし亜沙美は気が動転して忘れているが、あの時カメラは回していなかったから映像的な記録は残っていないのだが…


あまりにも恥ずかしかったし、その後の梨香のKiss事件もあったのでカメラの有無など、すっかり忘れているので本気で心配していた



「ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あははっ!アミのあんな恥ずかしい姿、放送デキル訳ないじゃーん!放送したらBANされちゃうってば!!」


「そっか無いんだ…良かった…」


✱「えっ!?ナニそれ」

✱「そんな凄いハプニングが?」

✱「見たい見たい見たい」

✱「何があったんだ!」

✱「うわ。見てー」

✱「どんな恥ずかしい姿なん?」

✱「ヤバいな今回の配信」

✱「飛ばしてんねー」

✱「うわー、ソコに居たかった!」


「ちょっとロミーちゃん!?あんまり話さないでよぉ!もしバレちゃったらどうすんのよぉ!?」


「あはは。ごめんごめん…視聴者(アミーゴ)さんたちごめんなさい。そんな大した事は無かったのっ!ちょっとロミーがアミに迫って百合百合しただけなんだからっ♪」


「Σ(゜д゜;)ロミーちゃん!?ナニ言ってんのぉ?」


✱「仲良過ぎか?」

✱「もう結婚しちゃえ」

✱「想像してたら鼻血が…」

✱「息子が起きてきた」

✱「ヤバいな、この2人…」


配信画面の中央に画面の約8割ほどのモニターが配置している画面構成になっていて、左右には夏をイメージしたイラストになっており、画面の左右にアミとロミーのアバターが居る感じになっているのだが…


今ちょうどプールサイドで、ロミーがアミに高校生活についてのインタビューをしているシーンが流されているが…ただの鑑賞会にならないように、ロミータが視聴者の興味をひくアドリブを入れて、場の雰囲気を盛り上げてくれていた


「あの時のアミの照れ顔ったら神ってたわ。永久保存しちゃったのよね〜♪」


「えっ!?そうなの?」


✱「むおー!」

✱「アミロミ最高やん」

✱「百合ってンね〜」

✱「興奮してきた!」


ロミータの気の利いたトークのおかげで、予想以上に入っている同接者たちもほとんど抜けていかずに居てくれた




続く

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