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✾夜明けのない夜明け

命に夜明けはない

薄氷のうえは天秤

春は遠ざかり

冬が舞い降りる


いつだって世界は残酷

いつだって世界は悪夢

それでもぼくらは祈った

明けない夜はない

明けない扉はない



“遠ざかる炎に手を伸ばすことはできない。それでも手を伸ばす覚悟があるのなら、もう二度と恐れるな。お前が、決めたことだろう”



黎明の青 揺らぐ海

想い出すのはいつもひとつ

亡き胡蝶のこと



“物語の結末が、たとえ最悪でも悪いことばかりではありませんよ。それだけで、すべてが白紙になるわけではないのですから”



これは夢か現か

これは誰の記憶か

これは誰かの、物語



命に夜明けはない

薄氷のうえは天秤

春は遠ざかり

やがて、舞い戻る



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