命に夜明けはない
薄氷のうえは天秤
春は遠ざかり
冬が舞い降りる
いつだって世界は残酷
いつだって世界は悪夢
それでもぼくらは祈った
明けない夜はない
明けない扉はない
“遠ざかる炎に手を伸ばすことはできない。それでも手を伸ばす覚悟があるのなら、もう二度と恐れるな。お前が、決めたことだろう”
黎明の青 揺らぐ海
想い出すのはいつもひとつ
亡き胡蝶のこと
“物語の結末が、たとえ最悪でも悪いことばかりではありませんよ。それだけで、すべてが白紙になるわけではないのですから”
これは夢か現か
これは誰の記憶か
これは誰かの、物語
命に夜明けはない
薄氷のうえは天秤
春は遠ざかり
やがて、舞い戻る