「ではちっこいズのみなさん、今日は一日密着取材させていただきますので、よろしくお願いします」
「「「よろしくお願いしまーす」」」
「よろしくおねがいしまーす」
ふーーーーーーーー。
ついにきたぜみっちゃくしゅざい。
しかもぜんこくねっとらしいじゃん?
これでいちやくみおも『ざぎしすあいどる』のなかまいりだぜ。
ああ、ざぎしすあいどるっていうのは、『ざぎんでしーすーたべてそうなあいどる』のりゃくね。
ぎょーかいよーごってやつよ。
ちなみにみおはきょう『けつかっちん』なんで、『まき』でおねがいしますよ『まき』で。
「未央ー! ちゃんとカメラ意識してねー!」
「ちょっ!? まーちゃん、収録の邪魔になるから、大きな声出しちゃダメだよ!」
ほんとだよ。
しっかりしてよねおねえちゃん。
きょうはとくべつにおねえちゃんとあさいくんをみおの『じゃーまね』としてげんばによんであげたんだからね。
まあ、それはそれとして――。
「あさいくんあさいくーん」
「様式美ッ!! だから収録中だってば!?」
ふふふ、やっぱこれはやっとかないとね。
「あ、あははは、流石ちっこいズの期待の新人mioちゃん。器が大きいですね」
でしょでしょでぃれくたー。
どうですかこのあと、ざぎんでしーすーでも?
「え、えーと、で、これからはどういったご予定なんでしょうか」
「はい、まずは新曲のレコーディングです。もちろんレコーディング風景も撮影していただいて大丈夫ですよ」
「おお! それは楽しみですね」
みおをとるときは、ひだりななめよんじゅうごどのかくどでとってくれよな。
「それでは新曲、『ポテト橋本』のレコーディング始めまーす。3……2……1……キュー」
「ポポポポテ~ト~」
「ポポポポテ~ト~」
「ポポポポテ~ト橋本の~好物は~」
「とろろそば~」
「ポテトじゃないのかよッ!!?」
わかってないなーあさいくん。
それがいいんじゃないか。
「えー、では、次はお一人ずつインタビューさせていただきたいんですが、まずはリーダーのmaiちゃんから。ズバリ、maiちゃんにとってちっこいズとは?」
ほほう、なかなかいいしつもんするじゃんでぃれくたー。
このあとざぎんでしーすーいく?
「はい、私にとってちっこいズは――『家族』です」
――ま、まいちゃん。
「なるほど、家族ですか」
「はい。苦楽を共にし、時にはぶつかることもありますけど、いつも私達はみんな合わせてちっこいズです。――それって家族と一緒だと私は思うんです」
さすがまいちゃん。
りーだーらしい、もはんかいとうだね。
でもちょっとだけおもしろみにはかけるかなー。
よし、ここはみおがあしすとしてあげよう。
「じゃあまいちゃんは、みおたちのおかあさんなんだね」
「えっ!? ま、まあ、立ち位置的にはそんな感じかもしれないですけど」
「でもぼにゅうはぜんぜんでなそうだね」
「クソがああああああ!!!!」
「maiちゃん!!?」
「未央ちゃんッ!!?」
ふーーーーーーーー。
これで『とれだか』はばっちりだぜ。
「え、えー、では次はmawoちゃんにお伺いしたいことがあるんですが」
「何だお?」
ちょべりぐなしつもんたのむぜでぃれくたー。
「mawoちゃんは一説によると、年齢が1000歳を超えているという噂があるんですが、本当ですか?」
「は? どうやら貴様、今日という日を命日にしたいようであるな?」
「ヒッ!!?」
「キャラ変わりすぎじゃないッ!!?」
あららー、わかってないなでぃれくたー。
まをちゃんにとしのはなしはえぬじーなんだよ。
あとあさいくんはこっちのまをちゃんははじめてみるから、くりびつてんぎょーしてるみたいだね。
まをちゃんはこの『まおうもーど』と『ようじょもーど』のぎゃっぷがいちばんのちゃーむぽいんとなんだお。
おっと、まをちゃんのくちぐせがうつっちまったぜ。
「で、ででででは、次はtamaちゃん」
おいおいびびってんのかいでぃれくたー?
そんなんじゃざぎんでしーすーはゆめのまたゆめだぜ?
「tamaちゃんは『ちっこいズの監禁担当、未来から来た監禁姫』というのがキャッチフレーズですが、本当に監禁経験はおありなんですか?」
「そうですね。首輪を付けて全裸にした上でベッドしかない真っ白な壁の部屋に168時間監禁したり、首輪を付けて全裸にした上で棺桶風の箱の中に240時間監禁したり、あとは――」
「あわわわわわわ」
「ちっこいズのポテンシャル半端ねーなッ!!?」
やっとあさいくんもきづいたようだね、ちっこいずのぽてんしゃるに(とうちほう)。
でもぽてんしゃるってなにかなー?
ぽてとはしもとのしんせきかな?
「さ、ささ最後に、期待の新人mioちゃんに質問させていただきます」
おう。
どんとこいや。
「mioちゃんにとって、ファンとは?」
「かねづるです」
「未央ちゃんッッ!!!!」
おっと、いっけね。
いまのしーんはかっとでおねがいします。
「四人共お疲れ様。ディレクターさんも顔面蒼白で帰って行ったよ。余程良い画が撮れたんだろうね」
「「「プロデューサー!!」」」
「ぷろでゅーさー」
えへへ、これではれてみおもざぎしすあいどるだね。
「……普津沢さん、僕が言うのも何ですけど、ちっこいズはこれでいいんでしょうか?」
「ははは、浅井君の気持ちもわかるけど、これがちっこいズのウリでもあるからね。昨今のアイドル戦国時代を生き抜いていくためには、これくらいの個性が必要なのさ」
「はあ」
「そうだよ、わかってないなーともくんは」
「わかってないなーあさいくんは」
「……」
あさいくんがびたーいんせくとをばいとしたみたいなふぇいすをしてる(るーご)。
はうう、あさいくんかわいいよー。
「あさいくんあさいくーん」
「うおっと!?」
そんなかわいいあさいくんのふとももを、きょうもたんのうしちゃうのです。
すりすりすりすり。
「まあ、未央ちゃんが頑張ったのは事実だからね。よしよし」
えへへー、あさいくんになでなでしてもらっちゃった。
「ご褒美に何か食べたいものはあるかい?」
「じゃあみおあれがたべたーい」
「ん? 何だい?」
「はんばーぐ」
「そこはザギンでシースーじゃないの!?」
さすがあさいくん。
つっこみがちょべりぐだね。