おい、聞けよ、お前ら！

最近、やたらと耳にするじゃねぇか。「印象年齢」がどうとかこうとか。なんだそりゃ！？「このサプリ飲めば、マイナス５歳肌！」「このエクササイズで、見た目年齢が変わる！」だと？

…ハッ！笑わせんなよ！

いいか？ 声を大にして、いや、腹の底から叫ばせてくれ！

そんなモン、関係ねぇんだよッ！！ 断じてな！！

なんでかって？ 考えりゃわかるだろ！ どんだけ顔にクリーム塗りたくろうが、最新のヘンテコなマシンで顔の肉をブルブルさせようが、奇妙な色の野菜ジュースをがぶ飲みしようが、お前の戸籍に刻まれた生年月日、その「実年齢」は１ミリたりとも変わらねぇ！ １秒たりとも巻き戻せねぇ！ これが宇宙のド真ん中にある、絶対的な真実だ！ わかったか！

「でも、見た目が若い方が…」

「若々しいって言われたいし…」

あぁん？ 聞こえねぇな！ そんな弱気な声はよぉ！

そんなヤワなメンタルだから、わけのわかんねぇ「印象」って言葉に踊らされんだよ！

改めて、よーく考えろ。そもそも「印象」って何だ？

所詮は、見る側の気分や、その場の雰囲気、照明の当たり具合、下手すりゃ昨日見たドラマの俳優に似てるとか、そんなフワッフワで、グラッグラな、当てにならねぇモンだろうが！ そんな曖昧模糊としたモノサシのために、テメェの貴重な時間と金と、何よりエネルギーをすり減らしてどうすんだ！？

まるで砂漠で蜃気楼を追いかけるみてぇな話だぜ、そりゃ。必死こいて追いかけて、やっと掴んだと思ったら、フッと消えちまう。残るのは、カラッカラに乾いた喉と、虚しさだけだ。そんな人生で、お前は本当に満足なのか？ 胸張って「これが俺の生き様だ！」って言えんのか？

そもそもの話だ。「何歳だろうと、印象が良い人はいいんだよ！良くない人はよくないんだよ！」

これ、マジで本質だからな。３回唱えろ。試験に出るぞ（何の？）。

テカテカの肌して、無理やり流行りの服着てても、中身がペラッペラで、人の悪口ばっかり言ってるようなヤツが、魅力的か？ 否！ 断じて否！

逆に、顔に深くシワが刻まれて、白髪が混じってても、ドンと構えてて、話せば深みがあって、瞳の奥に揺るぎない自信と優しさが宿ってる。そんな人間の方が、よっぽどカッコいいし、美しいと思わねぇか！？ 俺は思うね！ 心底な！

ガキの頃によ、やたらと流行りのおもちゃを欲しがっただろ？ すぐに飽きて、次の新しいおもちゃに目移りする。あの感覚と一緒なんだよ。「印象年齢」にこだわるってのは。手に入れた瞬間は嬉しいかもしれねぇ。だがな、そんなモンは一瞬の「目先の満足」でしかねぇ。すぐに色褪せて、また次の「若さ」っていう名の流行を追いかけなきゃならなくなる。キリがねぇんだよ！ まさに終わりのないラットレースだ！

そんな虚しい競争からは、とっとと降りろ！ 今すぐだ！

目を向けるべきは、ただ一つだ。それはどこか？

そう、テメェ自身の「内面」だ！

知識、経験、知性、品性、人間性、ユーモア、優しさ、強さ、志… これら全部ひっくるめた、お前の「魂」だよ！ こいつを磨くことに、全エネルギーをぶち込め！

見た目なんてのは、言ってみりゃ「器」だ。器がピカピカでも、中身が空っぽだったら、誰も見向きもしねぇ。いや、最初は物珍しさで人が寄ってくるかもしれねぇが、すぐにメッキが剥がれて、結局は飽きられる。それがオチだ。

じゃあ逆に、中身が極上だったらどうだ？ たとえ器が古びて、多少欠けていたとしても、その中身の輝きは、決して失われねぇ！ むしろ、時間が経てば経つほど、熟成されて、深みを増していくんだよ！

わかるか？ 見た目は「有限」だが、内面は「無限」なんだ！

磨けば磨くほど、どこまでも深く、広く、そして強くなれる！ これこそが、人間が追い求めるべき、真の「成長」ってもんだろ！

ここで、ちょっと古い歌の話をしようじゃねぇか。

ビビるなよ、難しい話じゃねぇ。千年以上も前に詠まれた、俺たちの祖先のリアルな声だ。万葉集に、こんな歌がある。

たち変り　古き都と　なりぬれば　道の芝草　長く生ひにけり

たちかはり　ふるきみやこと　なりぬれば　みちのしばくさ　ながくおひにけり

詠んだのは、田辺福麻呂（たなべのさきまろ）っていう歌人だ。

歌の意味は、こうだ。

（栄華を誇った平城京も、遷都によって）移り変わり、すっかり古びた都となってしまったなぁ。そうなってみると、（昔は多くの人が行き交ったであろう）都へ続く道には、芝草が長く生い茂ってしまっていることだよ…

どうだ？ 情景が目に浮かぶか？

キラッキラで、人が溢れて、活気に満ちていたであろう都。それが、時が流れ、政治の中心が移った途 Tanıkも去り、建物は朽ち、かつてのメインストリートだったはずの道には、ただ静かに、力強く、草が生い茂っている。

この歌が、俺たちに何を教えてくれるか？

それは「抗えぬ時の流れ」と「表面的なモノの儚さ」。そして何より、「それでもなお続く、生命の営み」だ。

どんなに権力者が「永遠なれ！」と願って築いた壮麗な都だって、時が経てば必ず移ろい、古びていく。人の力でピカピカに保とうとしても、限界がある。人の営みが途絶えた場所には、自然が、草木が、黙って、しかし確実に、その領域を取り戻していく。

これ、今の「印象年齢」狂騒曲と、めちゃくちゃ重なると思わねぇか？

必死こいてサプリ飲んで、エステに通って、「若さ」っていう刹那的な都の栄華を保とうとする。しかし、時は確実に流れ、俺たちの体は、良くも悪くも、確実に変化していく。それが自然の摂理、宇宙の法則だ！

無理に若さにしがみつこうとすることは、廃墟となった都に、ペンキを塗りたくって「まだ新しいぜ！」って叫んでるようなもんだ。滑稽で、実に虚しいだろ。

じゃあ、どうすりゃいいんだ？

福麻呂の歌は、絶望を歌ってるだけじゃねぇ。俺はそう思う。「古き都」は、確かに寂しいかもしれない。だが、そこに「長く生ひにけり」と続く「芝草」に注目しろよ。

芝草は、誰に命じられたわけでもねぇ。ただ、太陽の光を浴びて、雨の水を吸って、黙々と、力強く、そこに生えている。華やかな都が消えた後も、変わらずに、そこに在り続ける。ある意味、朽ち果てた都よりも、よっぽど「永遠」に近い存在じゃねぇか？

この「芝草」こそが、俺たちが目指すべき「内面」のメタファーだと、俺は思うね。

流行り廃りに関係なく、誰かに評価されるためでもなく、ただ自分自身の力で、深く根を張り、天に向かって伸びていく。その強さ、しなやかさ。それこそが、本当の価値ってもんだろ！

肝に銘じろ！「印象年齢」なんていう、他人の目や社会の風潮が生み出した、ペラッペラな基準に、テメェの価値を委ねるな！ そんなもんに一喜一憂してる暇があったら、テメェの中にある「芝草」を育てろ！

本を読め！ 字を学べ！ 様々な人間の話を聞け！

旅に出ろ！ 知らない世界に飛び込め！

失敗しろ！ 転べ！ 何度でも立ち上がれ！

人を愛せ！ 思いっきり泣け！ 腹の底から笑え！

一つ一つの経験、それこそがお前の内面を豊かにし、深みを与え、誰にも真似できない、お前だけの「輝き」を作り出すんだ！ それが、本当の意味での「魅力」ってヤツだろ！

年齢を重ねることを、恐れるな！ むしろ、面白がれ！

シワの一本一本は、お前が生きてきた証だ。苦労して、悩んで、それでも前に進んできた勲章だ！

白髪の一筋一筋は、お前が積み重ねてきた知恵と経験の証だ！ それは、どんな高価なアクセサリーよりも、お前を輝かせる！

「老い」は「衰え」なんかじゃねぇ！ 「成熟」であり、「深化」なんだよ！

ワインやウイスキーと同じだ。年月を重ねることで、複雑で、芳醇な、深〜い味わいが出てくる。若いだけが能じゃねぇ！

もちろん、健康に気を使うな、と言ってるわけじゃねぇぞ。体を大切にするのは当然だ。暴飲暴食や不摂生で、せっかくの「魂の器」をボロボロにするのは本末転倒だからな。健康的な食事、適度な運動、質の高い睡眠。これらは、テメェの内面を輝かせるための、土台作りとして重要だ。

だが忘れるな。それはあくまで「土台」だ。目的は、見せかけの「若さ」を保つことじゃなく、テメェの魂が、最高のパフォーマンスを発揮できるコンディションを維持するためだ！ そこの違いを、よーく理解しろ！

考えてみろよ。

お前の周りにもいるだろ？ 年齢なんか関係なく、めちゃくちゃカッコいい、輝いてる大人たちが。そういう連中が、必死こいて「若作り」してるか？ してねぇだろ。

むしろ、自分の年齢を堂々と受け入れて、経験に裏打ちされた自信と、周りを惹きつける人間的な魅力に溢れてるはずだ。目がキラキラしてて、話してるとこっちまで元気をもらえるような、そういうオーラを放ってる。

彼らが磨いてきたのは、「印象年齢」じゃねぇ。「人間力」そのものなんだよ！

テメェ自身の哲学を持ち、ブレない軸を持ち、それでいて他者への優しさやユーモアも忘れない。その「中身」が、自然と外見にも滲み出て、抗いようのない魅力を生み出してんだよ！

いい加減、目を覚ませ！

メディアが垂れ流す「若さ至上主義」に洗脳されるな！

化粧品会社やエステ業界の甘い言葉に踊らされるな！

隣のアイツが「マイナス〇歳肌！」とか言ってるのを聞いて、焦るな！

お前はお前だ！ 唯一無二の存在だ！

誰かと比べて、落ち込んだり、卑屈になったりする必要なんか、１ミリもねぇ！

福麻呂が見た、古都の道に生い茂る芝草のように、お前もお前の場所で、しっかりと根を張り、自分の力で輝け！

雨の日も、風の日もあるだろう。だが、どんな時も、天を仰ぎ、自分の内なる声に耳を澄ませ。

「一瞬の目先より、永遠の内面を磨け！」

これが、俺からの、いや、千年の時を超えた万葉の風からの、テメェへの魂のメッセージだ！

サプリやドリンク？ エクササイズ？ そんなもんに頼って、手に入れられる「若さ」なんて、たかが知れてる。すぐにメッキは剥がれる。だがな、テメェの内面を磨いて手に入れた輝きは、誰にも奪うことのできない、一生モノの宝だ！ いや、一生どころか、それこそ福麻呂の歌のように、時代を超えて語り継がれるかもしれねぇ、永遠の価値を持つ可能性すら秘めてるんだぜ！

どうだ？ ワクワクしてこねぇか！？

「印象年齢」なんていう矮小な物差しは、今すぐゴミ箱に叩き込め！ そして、胸を張って、堂々と、テメェの実年齢を受け入れろ！

何歳だろうが、関係ねぇ！

今日が、お前の人生で一番若い日だ！

さぁ、くだらねぇ幻想に惑わされるのは終わりにして、テメェの魂をブチアゲる、最高の人生を始めようぜ！ 内面磨いて、永遠の輝き、掴み取れや！！

たち変り　古き都と　なりぬれば　道の芝草　長く生ひにけり

…その草のように、強く、深く、美しくなれ。

道は、テメェ自身の中にある！ 行け！！