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行くぜ、ニッポン!雨降ってタマシイ固まる未来への爆走宣言

おい、テメェら! 聞いてるか? 未来の日本? 何かおセンチな未来予想図とか、小難しい分析とか、そんなナヨナヨしたのは一旦脇に置け。俺が今、この日本の未来ってヤツで一番注目してる、つーか、一番ブチかましたいと思ってる核心を、ド直球で語ってやる。小難しい理屈は後だ。まず、魂で感じろ!


時代は遡るぜ? 千三百年以上も前だ。スマホもネットもねぇ、コンビニも電車もねぇ、そんな時代によ、俺たちの祖先がどんな想いを詠ってたか、知ってるか? 色々あんだろ、万葉集ってのは。権力者の高尚な歌もあれば、名もなき民の生活の歌もある。その中に、俺のハートにドカンと響く一首があるんだよ。雨の歌だ。



玉たすき 懸けぬ時なし 我が恋は しぐれし降らば 濡れつつも行かむ


たまたすき かけぬときなし あがこひは しぐれしふらば ぬれつつもゆかむ



意味、わかるか? オシャレな訳なんかいらねぇ。魂で訳せばこうだ。



「俺(私)のこの想いってのはよ、マジで四六時中、一時だって外さねぇ、この大切な襷(たすき)みてぇなもんなんだ。だから、たとえクソみてぇな時雨(しぐれ)がザンザン降ってきて、びしょ濡れになろうが、関係ねぇ! 俺(私)は、この想いを貫くために、濡れながらだって、前に進むんだよ!」



どうだ? 熱くねぇか? これ、ただの恋愛ソングだと思うなよ。もちろん、そういう側面もある。特定の誰かへの強烈なパッションだ。だが、俺はこの「恋」って言葉に、もっとデカい、もっと根源的な「想い」を読み取るんだ。それは、自分が絶対に譲れない何か。人生賭けて追いかけたい夢。守り抜きたい信念。もしくは、この「日本」っていう国、この時代、その未来に対する、一人ひとりのクソ真面目で、熱苦しいほどの「コミットメント」だ。


さあ、注目ポイントはここだ。「しぐれし降らば 濡れつつも行かむ」。時雨だぜ? 秋の冷てぇ、予測不能な、あのザッと降る雨だ。安定なんてねぇ。穏やかでもねぇ。むしろ、不意打ちで、冷たくて、鬱陶しい。今の日本を取り巻く状況、どっか似てねぇか?


少子高齢化? 経済の停滞? 国際的な立ち位置の揺らぎ? AIの進化についていけるのかって不安? 環境問題? …ああ、挙げりゃキリがねぇよな! まるで四方八方から冷てぇ時雨が降りかかってくるみてぇなもんだ。暗いニュースばっか耳に入ってきて、未来を語ろうとすりゃ「でも、現実は厳しいよね」とか、「どうせ無理でしょ」みてぇな、テンションだだ下がりの冷や水ぶっかけるヤツらがウジャウジャいる。まさに「時雨」だらけだ。


そんな状況でよ、どうする? どうすりゃいい? 傘さして、雨宿りして、ブツブツ文句言って、雨が止むのをひたすら待つか? 昔は良かったなんて、過去の栄光にシケたツラしてしがみつくか? ふざけんじゃねぇ!


俺が注目してんのは、そんな「現状分析」とか「悲観論」なんかじゃねぇ。そんなもんは、もう聞き飽きた。そうじゃなくて、このクソッタレな時雨の中で、「濡れつつも行かむ」って腹くくれるヤツが、どれだけこの国にいるのか、どれだけその「気概」が、そこら中に、まるで野火みてぇに燃え広がっていくのか。それなんだよ、俺が未来の日本で一番見てぇ、一番信じてぇ、一番賭けてぇものは!


要は、俺が最も注目してるのは、「個々のタマシイの再点火」だ。一人ひとりが、自分の内側にある「恋」、すなわち「本気の想い」を、もう一度ガッチリ掴み直して、それを実現するために、たとえどんな逆風(しぐれ)が吹こうが、泥水啜ろうが、「それでも俺は(私は)行くんだ!」と、腹の底から叫べるかどうか。その「意志の力」、その「行動するエネルギー」の総量が、これからの日本をマジで左右すると、俺は本気で思ってる。


「玉たすき」ってのは、ただの飾りじゃねぇ。覚悟の象象徴だ。襷を掛けるってのは、「やるぞ!」っていう意思表示だろ? それを「懸けぬ時なし」ってんだから、半端な覚悟じゃねぇ。寝ても覚めても、その想いを胸に抱き続けてるってことだ。これだよ、これ! 今の日本に一番足りねぇ、一番必要なのは、この「常在戦場」ならぬ「常在恋情(じょうざいれんじょう)」、常に自分の本気の想いを意識して、それに殉じる覚悟を持つことじゃねぇのか?


もちろん、政府の政策がどうとか、経済指標がどうとか、そういったものも大事じゃねぇとは言わねぇ。システムや環境を整えることは、間違いなく重要だ。だが、どんなに立派な道路を作っても、そこを走る車がポンコツだったら意味ねぇだろ? どんなにスゲー技術を生み出しても、それを使う人間の「想い」がショボかったら、世界を変える力にはならねぇ。結局のところ、最後にモノを言うのは、生身の人間の「熱量」なんだよ。


じゃあ、具体的にどうすんだって? 俺が注目してるのは、特定の誰かや、特定の分野じゃねぇ。あらゆる場所にいる「濡れつつも行く」ヤツらだ。


たとえば、地方のクソ寂れたシャッター商店街でよ、「もうダメだ」って周りが諦めてる中で、「いや、俺はこの街が好きだから、何とかしてぇんだ!」って、一人で空き店舗掃除して、カフェ始めたり、イベント企画したりしてる若者。これ、まさに「濡れつつも行かむ」じゃねぇか?


また、会社の中で、「前例がないから」「上が許可しないから」って言われても、「でも、これは絶対世の中のためになる!」って信じて、粘り強く企画書書き直して、根回しして、リスク取って新しい事業にチャレンジするヤツ。これも、雨の中で襷掛けて走ってるようなもんだろ。


子育てしながら、「自分のキャリアも諦めたくない!」って、睡眠時間削ってスキルアップの勉強したり、起業準備したりしてる母親。周りは「大変だね」「無理しないで」って言うかもしれねぇ。けれど、本人は「これが私の『恋』なんだ!」って、目をギラギラさせてる。これも、立派な「濡れつつも行かむ」だ。


研究者でも、アーティストでも、農家でも、職人でも、どんな分野だっていい。周りが「安定」とか「コスパ」とか言ってるときに、自分の「好き」とか「信じる道」を、損得勘定抜きで、脇目も振らずに追求してるヤツら。そうした、ある意味「バカ」で「クソ真面目」なヤツらの存在。その「熱」が、俺はたまらなく好きなんだ。そして、そういう「点」が、日本中にポツポツと、いや、もっともっと、燎原の火のように広がっていくこと。それが、俺が未来の日本で最も見たい景色だ。


勘違いすんなよ。これは、根性論だけでどうにかなるって話じゃねぇ。戦略も、知識も、協力も、全部必要だ。ただし、その土台にある「それでもやるんだ」っていう、火傷するみてぇな熱い「想い」、それがなけりゃ、何も始まらねぇってことだ。どんなに優秀な頭脳も、冷めちまったハートじゃ、世界を動かせねぇんだよ。


万葉の時代、人々はもっとストレートに、自分の感情や意志をぶつけ合ってたのかもしれねぇ。理屈や空気を読むことよりも先に、自分の「恋」のために、雨だろうが槍だろうが、突き進むエネルギーがあった。そのタフな精神性、ワイルドな生命力みてぇなものが、今の時代、形を変えて、もう一度、俺たちのど真ん中に必要なんじゃねぇのか?


「空気を読む」とか、「周りに合わせる」とか、その手の「賢さ」も時には必要だろう。だが、そればっかりじゃ、新しいもんなんか生まれやしねぇ。周りが全員「時雨だ、やめとけ」って言ってるときに、「うるせぇ! 俺は行く!」って、一人でも飛び出していく「狂気」にも似たパッション。それが、停滞した空気をブチ破る突破口になるんだ。


俺たちは、この万葉歌を詠んだ名も知れぬ先人と、同じ血を受け継いでるはずなんだよ。心の奥底には、どんな困難にも屈しない、熱いマグマみてぇな「恋」のエネルギーが眠ってるはずなんだ。問題は、それを解き放つかどうかだ。周りの目を気にして、失敗を恐れて、自分の「襷」をクローゼットの奥にしまい込んじまうのか? それとも、誇り高くそれを身につけて、「しぐれ? 上等じゃねぇか!」って、胸張って歩き出すのか?


だからこそ、俺が未来の日本に注目してること、それは、政策でも、技術でも、経済指標でもない。そんなもんは結果だ。俺が注目してるのは「原因」、つまり、俺たち一人ひとりの「腹の括り方」だ。自分の「恋」を見つけ、それに殉じる覚悟を決め、どんな「時雨」に見舞われようとも、「濡れつつも行かむ」と行動を起こす人間の「意志」と「熱量」。それらが、この国にどれだけ満ち溢れるようになるか。これに尽きる。


世の中には、冷笑的なヤツ、評論家気取りでケチつけるヤツ、足を引っ張るヤツ、そんな「時雨」みてぇな存在は、いつの時代だっている。しかしな、そんなノイズに耳を貸す必要はねぇ。自分の「玉たすき」、自分の「恋」を信じろ。そして、ただ前へ進め。濡れたっていいじゃねぇか。泥まみれになったっていいじゃねぇか。その姿こそが、最高にクールで、最高に「アゲアゲ」なんだよ。


千年以上の時を超えて、この万葉歌が俺たちの胸を打つのはなぜか? そこには、時代が変わっても色褪せない、人間の根源的な「強さ」と「情熱」が刻まれているからだ。飾り気のない、むき出しの魂の叫び。それこそが、今、この時代に、俺たちが思い出さなきゃならねぇ、一番大事なモンじゃねぇのか?


さあ、テメェはどうする? 指咥えて雨が止むのを待つか? いや、自分の「襷」を締め直し、たとえ一人だって、この「時雨」の中に飛び込んでいくか? 俺は、後者を選ぶヤツらを、全力で応援する。いや、むしろ俺自身が、その先頭を走る一人でありてぇ。



玉たすき 懸けぬ時なし 我が恋は しぐれし降らば 濡れつつも行かむ



この気概こそ、未来の日本を照らす、最強の太陽になる。俺は、そう信じてるぜ。行くぜ、ニッポン! 雨降って、タマシイ固めて、未来への道を、俺たち自身で爆走してやろうじゃねぇか! ウォォォォ!

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