サーティーツーアイスクリーム社長
起きたら異世界にいた
何を言ってるか、自分でもわからない
でもそうなんだ、そうとしか表せないんだ
目の前には、こちらを見つめるいかついドラゴンの顔
空には、なぜか2つある太陽とあのゼウスのアバターの顔
これはもう、異世界と言っても過言ではないだろう
脳裏によぎる、一つの疑問
ーーこれ、俺死ぬんじゃね?
あぁ、最後くらい前秘書に開発押し付けたチョコいちごマンゴーみかんアイスを食べたかった
絶対に美味しいのに、それだけが悔いだ
……待て、何自分はもう既に死ぬものと勝手に断定している?
俺は死なない!あのアイスを食べるまでは絶対に死なないんだ!!
そのためには目の前のようわからんドラゴンもどきを倒す!(※エンシェントドラゴンです)
そう、決意を固めた瞬間
「グオオォォォォオ」
ドラゴンが、その巨大な口を開けた
頬を、冷や汗が流れる
猛烈に嫌な予感がすると、そう思った瞬間
気づいたらドラゴンの口の中にいた
「なんでぇ?!」
“草“
“ザマァ“
“スッキリ“
“いつも俺らに仕事押し付けてる報いが来たんだよ!!“
視界の端に謎の文字列が流れる
これが走馬灯なのか?やけにチンケな走馬灯だな
ん?俺の趣味が甘いもの食べるかVTuber見ることしかなかったことを揶揄ってるのか?
なんか無性に腹が立ってきた(※社員からのコメントが見えてるだけです)
“あ、怒ってる“
“顔がww赤いww“
“怒って顔赤くなる人初めて見たww“
“まぁこの後死ぬんだし怒るのも当然でしょ“
走馬灯に揶揄われる
そうかそうか、そこまでこの走馬灯は俺が死ぬことをお望みか
それなら今からでも全力で抵抗してあげようじゃないか
俺は生まれつき頭おかしいほどに力が強い
その馬鹿力を発揮するごとに無性に糖分が食べたくなってくる
だから俺はアイス会社を建てた
大手アイス会社の現社長の力、なめんじゃねぇ
パジャマのポケットに入れていた板チョコを一口で食べる
力が沸いてくる
「食らえや、俺のスーパーパンチ!!」
そうして歯と思わしき白い物体に、俺は全力でパンチした
ーードッゴオオオオオオオオオォォォン
えげつない音がする
その瞬間、ドラゴンの歯?が粉砕し、口内をズタズタにし始めた
“ええぇぇぇぇ?!“
“ウッソだろおい“
“創造神の加護持ち?それともただの馬鹿力?“
“馬鹿力で済ませられんだろこの威力。普通の人間だぞ、社長は“
“普通って、なんだろう。社員に編んだ血だして自分はバカンスに行くのが普通なんだったら僕はストライキを起こすよ“
“いやいや、もう起こそうぜ“
視界の端にやけに現実味のある走馬灯が見える
うっせぇと、そう叫びそうになった瞬間
「グアアアアアァァァァァァア」
ドラゴンが叫ぶ
歯のない、ズタズタのその口で
やってやったと、そう思った瞬間ドラゴンの口の奥から何か謎のエネルギーが発せられ始める
逃げようとしてたけれど、気づいたら俺は蒸発していた
何も、見えない
だけど、走馬灯だけは脳?魂に響く
“草“
”草”
“草”
“やっぱ死んだかぁ”
「草草うっせぇ!」
どうせ叫べないと、そう思って言おうとしたのに声が出た
「あ、社長起きましたね」
驚いている俺が最初に聞いたのは、その声だった
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