「よし!「サーチ」していいよ〜。今回はなに狙うつもり?」
ひとまず落ち着いたところで、いよいよ私の欲しいスキルを探しに「サーチ」をしていこうと思う。まずは何にしようかな?〔技名〕か〔飛行〕か。
うーん…
飛行系スキルに関しては今のところ〔ジャンプ〕で
「まず先に〔技名〕とかの…。えーとカテゴリーは何になるんだっけ?」
「命名系スキルだね〜」
「そうそう、それを狙っていきたいと思ってるよ」
「うん!私もそれでいいと思うよ〜。やっぱりないと不便だからね〜」
と、いうことで命名系スキル〔技名〕を狙っていきたいと思います!
メニュー画面を呼び出して「オーブサーチ」をタップする。
探したいオーブのカテゴリーは命名系。出現場面条件は水中以外。これでいいかな?
よし!サーチ開始!!
サーチ開始まで:14:09
ありゃ、14分後にサーチが始まるみたい。サーチは全員一斉、15分ごとに
「ユキー、ごめん。14分かかるみたい」
「オ〜ケ〜。じゃあこの間に素材集めに行こうか〜。他のプレイヤーに注意しながら〜」
「うん!」
待ち時間、ずーとここにいるのももったいないからね。それならユキに素材を教えてもらうとしましょう。
*
「あ、あったよ〜。あそこのビル前の広場にでっかい岩のオブジェがあるでしょ〜。あれが岩石系の素材が取れる場所だよ〜」
「どうやって都会で鉱石とか取るのかと思っていたら、そういう感じのやつでいいんだ…」
ここら辺で言うと山とか鉱脈なんてないから不思議だったんだけど…。謎が
岩のオブジェとか。鉄のオブジェとか。
「どうやって採掘するの?」
「ふっふっふ〜、じゃじゃ〜ん!ほい、ピッケル〜」
ユキはピッケルをどこからともなく取り出し、私に渡してくれた。鉄製だから重たい。
「これで
「そうそう〜、素材を入手するのにほとんどの場合はスキルなしでも採れるよ〜。スキルあった方が沢山取れるけどね〜」
なるほど。あれ?薬草、私が取った時取れなかったんだけど?
「えい!」
カチーン!!
わっとっと!岩をさっそくピッケルで叩いたら、そのまま少し
もっかい!!
カチーン!!
あれ?2回目は何も入手出来なかった。
「こういう小さな場所だと〜、採掘できるのは1日1回だけだね〜」
「ふむ…」
なるほど、素材集めも大変ね。
何となく素材集めについてはわかった。ちょくちょくこういった場所を見つけたらできる限り集めておこうと思う。
「あと何分〜?」
しばらく
サーチ開始まで2:45
「あと2分半かな?」
「了解〜…。あれ?」
「ん?どうしたの?」
「あっちにオーブあるよ〜取っておいでよ〜」
そう言いながら、その方角を指して私に知らせてくれているユキ。確かにその方角を見るとオーブらしきものの影が。
「貰っていいの?」
「いいよ〜」
「ありがとう!」
わーい、ユキありがとう!スキルはいくつあっても足りないからね。出来ればいっぱい取りたい。
「よっと」
《スキル・表示を獲得しました》
表示?何を?
「どうだった〜?」
「なんか〔表示〕ってやつゲットしたよ!何に使うの?」
ユキも私を追って近くまで来ていたから聞いてみた。
「そのスキルは〜、他と合わせて使うことが多いよ〜」
ユキが説明してくれたのはこうだ。
スキル〔表示〕は、単体でできることはステータスを表示するときに、配置などをわかりやすいように変更できるらしい。で複数のスキル、例えば〔表示〕と、鑑定とかで使うと鑑定した結果を味方に見せたり、また〔数値化〕などと一緒に使えばHPを数字で表してくれるらしい。
そういえば黒龍戦の時のビュアさんが黒龍のHPとMPを〔数値化〕していてくれたような気がする。あれって〔表示〕のおかげで見えてたんだね。
ユキいわく、超便利。だそうだ。
「へー、何となく使い方はわかったかな」
「まあ〜、他にも使い方があるかもよ〜?」
表示によって表記変更したステータス
ステータス
ーーーー
名前 ナユカ
所持金 100500G
HP 0├───────────┨
MP 0├───────────┨
《スキル》
『パッシブ』
「原型」
魔力
「強化系」
体力強化
『アクティブ』
「属性系」
火 火炎 爆発 光
「鑑定系」
植物鑑定
「色彩系」
赤 青 緑
「動作系」
叩く ジャンプ 躱す 回す 伸ばす 直角 止める 減速 連動 集合 スーパーアクセル
「設置系」
魔法陣
「音響系」
歌唱
「表示系」
地図 表示
「部位系」
足
「造形系」
星
『?』
魅力 鍛治
ーーーー
ユキにやってみたら?と言われたのでさっそくステータスを見やすくしてみました。うん!この方がいいね!
サーチ開始まで0:24
「あ、そろそろ始まるよ!サーチ」
「よし!じゃあ〜、また近いところでポップしますように〜」
運も
《サーチ開始まで3…2…1…》
「「GO」〜!!」