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T048  ビュアの優雅なティータイム(自称)



 あれから少し時間が経ち。そのままゲームを楽しんでいた今日この頃。ビル爆破なんて知らん。オーブサーチにいそしんでいました。


ピコ!


「ん?なにこれ」


 私の視界のすみの方に、点滅しながら現れたメールマークが1つ。誰かからのメール?


「ん〜?どうかした〜?」


「えーと、メール?が届いたみたい」


 内容を見ると。



ーーーー


ビュア:


 こんにちは。今日空いている時間ありますか?よろしければいろいろお話 うかがいたくて。

 もし、忙しいようであれば空いている日を教えてください。



ーーーー


 うむ、なるほど!


「昨日一緒に黒龍倒した人から今日時間あるか?って言うメールだったよ」


「ほうほう、ちなみにお名前は〜?」



「ビュアさんって人だよ。記者みたいな格好してる人」


 あとついでにストーカー疑惑もあるけど。何してるのか気になってたけど連絡くれて少し嬉しい。


「あぁ、それなら何となくわかったよ〜。ねぇねぇ〜。私もついて行っていいか聞いてみてよ〜」


「ん?ユキも来るの?」



「ダメ〜?」


「向こうに聞いてみるよ」


 ユキが一緒にか…。私としてはその方が安心するからいいけど。ビュアさん次第かな?たぶん大丈夫だと思うけど。とりあえず聞いてみないとね。



ーーーー


ナユカ:


 こんにちはビュアさん!!

 今日もし良かったら私の友人も一緒にいて大丈夫ですか?その子と約束してて。

 もし、ダメでしたらまた次の機会になりますが…。


 ちなみに友達は「ユキ」って子です!


ーーーー


「よし!!」


「送れた〜?」



「うん!あとは確認待ちかな?もし向こうが無理ならこっちの方を優先します。って言ってるから心配しなくていいよ」


 先にユキと遊ぶ約束してたからね。


「ナユカありがと〜」




ピコ!



「あ!もう帰ってきた。どれどれ?」







*ビュア視点







 さて、私は先程ログインし、フレンドらんを確認したらナユカさんがログインしているのを確認しました。

 昨日は黒龍のせいで、あの後、皆さん別れてログアウトしてしまいましたが、元々は変わったスキルやプレイスタイルについて、私が投稿している動画で詳しく取り上げるのが目的です。要するに取材ですね。

 昨日の黒龍戦でイベント当事者になり、運営からの許可も貰い。昨日の戦いを動画を投稿。運営の動画とは違ったアングルからの唯一の動画となれば、やはりかなりの視聴率を稼げてニマニマしたのは内緒です。


 そして、その動画の中に写ったナユカさんのスキル!あの〔ジャンプ〕について取材をした動画をあげればまた視聴者は増えるはず…




ピコ!



 早速お返事が帰ってきました。いい返事だといいのですが…



ーーーー


ナユカ:


 こんにちはビュアさん!!

 今日もし良かったら私の友人も一緒にいて大丈夫ですか?その子と約束してて。

 もし、ダメでしたらまた次の機会になりますが…。


 ちなみに友達は「ユキ」って子です!


ーーーー



 ん?





 んん?





 おっとっと。飲みかけの紅茶をこぼすとこでした…



 って!!ユキ…?…まさか!?白雪姫ですか!??え?でもそんなナユカさんって初心者ですよねっ!?そんなバカな…。なんでそんな人と一緒にいるんですか!?ひ、人違い!?い、いやでも…。と、ともかくッ!ぜひと送っておきましょう。元々、誰が一緒でも構わないのですから。もし、御友人がほんとに白雪姫なら、さらにラッキーですしね!







*>>ナユカ視点





ーーーー



ビュア:


 なるほど!了解しました。御一緒で構いません。では詳しい時間と、待ち合わせ場所はどちらに致しましょう?いつでも、どちらでも構いません。



ーーーー





「あ、ユキ。一緒に来てもいいって!」


「お〜、それは良かった〜」



「それで、時間と集合場所どこがいい?って聞かれたんだけど、昼からユキは何時にログインするの?」


 私は昼は用事はないからね。昼ご飯食べるだけだよ。でもユキも一緒に行くならそっちに合わせないと。


「私は昼ごはん食べたらすぐにログインするよ〜。時間はナユカの好きな時間でいいよ〜」


「んー…、じゃあ12時に1回ログアウトして、それからうちで一緒にお昼ご飯食べちゃおうか?んで、1時くらいに間に合うようにすればいいと思う」



「あ!昼ごはん貰っていいの!?」


「いいよー」



 その方が楽だしね。ナビィに追加で1人分昼ご飯増やして貰うメールを送りつつ。


「場所はどうする?」


「ん〜、そのビュアさんってここら辺にいるのかな〜?」



「たぶん?私と初めて…。いや一方的にだけど…。会ったのはここら辺だよ?」


 ぺちゃんこ事件の目撃者だからね!


「なら、中央闘技場南側ゲートでって送っといて〜」


 あ、あそこの闘技場。中央闘技場って言うのね。初めて知ったよ。


「はーい」



ーーーー


ナユカ:


 わかりました!一緒に行きます!

 時間は1時頃、中央闘技場南側ゲート付近でどうでしょう?



ーーーー


「よし!」



ピコ!



「早っ!」


ーーーー


ビュア:


 それで大丈夫です。中央闘技場南側ゲート付近に1時ですね。お待ちしております。



ーーーー





「それでいいって」


「なら決まりね〜!じゃあ12時までまたオーブ集めしようか〜!」



「うん!」



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