個室を出た私たちは、そのままその足で
もちろん色んな人に見られるが、これまた私たちが行く進行方向には、何故か海がまっすぐ割れるがごとく道ができていく。
そこを歩く私もなんか怖くなってきたよ。ユキは前回の闘技大会とかどうしてたの?
*
しばらく歩いていくと、その噂のゲームができる場所。ワンライフという期間限定ミニゲーム会場にやってきていた。
「ここみたいですね」
「人多いなぁー…」
「見物人が多いですわ…。来る前に生配信で言っちったから尚更集まって来ましたのね」
「後ろからも、ぞろぞろと追って来てる人が多いですね」
さらにその会場には多くの人が並んでいた。あれ順番待ちしないとダメ?
「せっかくここまで来たんです。1回はやっていきましょうか」
「結局あれは何するとこですの?」
あ、そういえば内容知らないね。そのまま列に並ぶとその
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ミニゲーム:ワンライフ
ワンライフへようこそ!ここでは普段ではないルールで次々に飛んでくる弾幕を避けてもらうよ!1回1000G!
それではルールの説明だぁ!
・プレイ人数は1人
・「スキル」の使用禁止
・「アイテム」の使用禁止
・服装指定(支給)
・5分間耐久
・生存時間により報酬アップ
・被弾で即ゲームオーバー
以上!頑張ってね!!
報酬一覧
0:10+アイテム「アメ玉」
0:20+10G
0:30+素材「薬草」
0:40+10G
0:50+アイテム「ドリンク無料チケット(限定)」
1:00+装備「第3回闘技大会記念バッチ」or10G
1:10+30G
1:20+アイテム「ポップコーン無料チケット(限定)」
1:30+50G
1:40+アイテム「低級回復薬」
1:50+100G
2:00+白オーブ〔掲載〕or100G
2:10+100G
2:20+アイテム「簡易結界札」or100G
2:30+装備「ワンライフアクセサリー」or100G
2:40+100G
2:50+500G
3:00+緑オーブ〔念話〕or1000G
3:10+1000G
3:20+アイテム「低級解毒薬」
3:30+1000G
3:40+素材「金」
3:50+2000G
4:00+装備「ワンライフ装備」or2000G
4:05+アイテム「サーチ白以下スキル指定」or2000G
4:10+2000G
4:15+素材「魔道紙」or2000G
4:20+3000G
4:25+アイテム「姿隠しのカプセル」
4:30+称号「回避の極意」or3000G
4:35+5000G
4:40+素材「ミスリル」
4:45+アイテム「サーチ緑以下スキル指定」or5000G
4:50+青オーブ〔追尾〕or5000G
4:55+素材「転移クリスタル」or5000G
4:59+アイテム「身代わり人形」or10000G
5:00+黒オーブ〔合技〕or10000G
先着1人限定+称号「ワンライフの覇者」
※なお、語尾にゴールドが記載されている景品は1人1回しか貰えません。
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と、なんとも細かい報酬だ。でも
0:00〜1:00までが、お遊び
↓
1:01〜2:00までが、結構難しい
↓
2:01〜3:00までで、ほとんどの人が終了
↓
3:01〜3:30までが、もはやプロ
↓
3:31〜4:00無理じゃね?
↓
4:01〜4:30無理
↓
4:31〜 \(^o^)/
というなんともまあ、クリアさせる気ないだろと、もっぱら叩かれている。
さて、まだまだ待ち時間はあるので、3人で他のプレイヤーがミニゲームをしているとこを眺めている。ちなみにステージは正方形で、
「初めはほんとにお遊びみたいですわね」
「うん」
初めてすぐは、前からひとつ魔弾が飛んできたり、横からひとつずつ飛んできていたりと簡単そうに見える。
「これからです」
1分を経過した段階から、前から、後ろからと全方面から魔弾が飛んでくるようになる。プレイヤーを直接狙う魔弾や、少しズレて飛んでくる魔弾などが有りなかなかに厄介だ。途中から魔弾の数も増えてきている。
そして2分経過。ここからは、もう全面から一斉に弾幕が迫ってきていたり、真上から視覚を突くように降ってきていたり、弾速が違ったりと、数も種類も増えている。
「あれはやばいですわ…」
大体のプレイヤーは2:30にいけるか、いけないかくらいでゲームオーバーになっていく。
「なかなかレベルが高い」
私たちの順番が来るまでに、唯一3分に到達した人がいたのだが…
「あ…」
3分を境に、今度は弾幕が止まったり、曲がったり…。まるでスキルでも使っているかのような
「クリア…は。無理そうですね…」
「ですわ…」
『だろーな』
『運営のクリアさせる気のなさw』
「が、頑張ろう!ね!」
目の前で散っていくプレイヤーを前に、それが精一杯言える言葉だった。