*>那由花視点
「これは予想外だったよ〜」
「でも革命なのは間違いないんでしょ?」
翌日、私とゆきはリアルの私の私室に集まっていた。というのも、あと1時間で「Reality barrage Gamers」のメンテナンスが完了するためだ。そして今は何をしているのかと言うと…
「あ、
これから始まる公式アップデート情報を見るため私の部屋に2人とも待機している。この発表では今後のゲームがどのように変化するのか。どのような
この一晩、現実のプレイヤーはゲームに全く
革命は毎回突発的らしいからしかたないね。
そのためこの公式発表をほとんどのプレイヤーは、今か今かと待ちわびているのである。
そんな私とゆきも公式発表を待っていたのだった。
*
そうして始まる公式発表。まずは映像が映し出される。
それは今までのハイライトのようで、様々なバトルのかっこいいシーンが映し出される。
それは過去の大洋の革命以来の映像のようで、どんどん過去から未来に写り変わって行く。
「これ私がゲームする前の映像だよね?」
「だね〜…。この頃〔雪〕以外の属性が次々に発見されていったんだよね〜」
「へー…。あれ?そういえばさ?なんで〔雪〕以外の属性が見つかってきているのに、それの革命は来てないの?前にスキルブックに乗ってないスキルはその可能性が高いっていってなかったっけ?」
そういえばこの武闘会にも色んな属性の人とかいた。
「よく覚えてるね〜…。それがさ〜?それに関してはよくわかってないんだよ〜…。私以外は誰も持ってないっぽいのに、存在してるのだけは噂や大会で広まってるからね〜」
そう、ユキの〔雪〕も〔氷〕も未だにユキしか持っていないというのも割とおかしい。他の属性スキルは珍しくてもたまに持っている人がいる程度なのに〔雪〕は一つだけだ。
「まだまだ謎が多いね?このゲーム…。昨日のワンタイムイベントといい、何かよく分からないことだらけだけど…」
「どう〜?このゲーム楽しい?」
たぶん、その謎はこれから先わかるのかな?私がそんなふうに考えていると隣に座っていたゆきが私の顔を覗き込む。ちなみに私たちは現在ソファーに座っている。
ゆきの白い肌、ツヤツヤで真っ直ぐでサラサラな黒髪が私の太ももに
ゲームでは白っぽいロングヘアで髪型変えてるけどリアルの黒髪もとても可愛いゆき。相変わらず距離感はバグってるけど。
「そうだね。楽しいよ。綺麗な弾幕でみんなに
実際、綺麗な弾幕をそのまま「キレイ」と
「なら良かったよ〜!」
素晴らしい笑顔がとても
そうこうしているうちに、映像には大きな黒龍が映し出される。ちょうど出現して大きな
「これは珍しいイベントだったからね〜。出来れば私がいる時に
「えへ♪」
じとーっと
「那由花を守るのは私の役目なんだからね〜!」
「うん、そうだね。…ありがとう」
「わかったならいいんだよ〜」
そして今回の闘技大会のイベントが映し出される。
色んな人のThe 必殺技!。がかっこよく映し出されている。その中には「リリース」のメンバーももちろん
そして画面が白くフェードアウトしていく。
そして黒の文字で映し出される文字が真っ白な画面中央にスっと、今度はフェードインしてきた。
「Ver. 05」
Ver.01=原初のゲーム
Ver.02=生産革命後
Ver.03=魔法革命後
Ver.04=大空革命後
Ver.05=海洋革命後
という感じらしい。
Ver. 05 →
そしてその文字が唐突に左にスライドしていき中心に矢印がフェードインする。妙に引っ張るね?
そして次に現れた文字は「Ver.06」ではなく…
Ver. 0.05 →
「はい?」
この声はゆきから発せられる。実際この瞬間多くのプレイヤーが同じ言葉を発したという。
Ver. 0.05 → Ver. 1.00
「はいーーーー!!?」
これも半数くらいのプレイヤーが同じように叫んだ。
残りの半数はこの意味が分からないので、首を
そして画面にVer.1.00の文字が残り中央上に移動。その下に今度は新しく文字が出現。
ここで頭上に「?」を浮かべていた側のプレイヤーを理解した。
Ver. 1.00
チュートリアルクリアおめでとう
まだゲームは始まってすら、いなかったのだから…
ここに、1年かかったチュートリアルが、やっと終了を
*
その後、今後のアップデートで追加される要素。
・六大原型
・ギルドの作成
・NPCの追加
・モンスターの追加
・メインストリートの開始
・新システム導入
・闘技場のランキングにデュオ。パーティーの追加
・闘技場で遊べるバトルモードの追加
・電力補充ポイント「エネルギータンク」の正式導入
・新オーブの追加
・その他。新要素
これらが順次発表されていった。しかし、ゆきを含め、その他のプレイヤーは皆、死んだような魚の目でこう言ったという。
「これが…。チュートリアル?」
かなりのショックだったようであった。
そんなゆきはほっといて、公式発表が終了し私ははログインの準備を始める。
「ゆき!ログインするよー!!」
「はっ!う、うん〜」
こうして、新しく革命後のゲームに挑むこととなる。それは今までの「RBG」の常識をことごとく
第3章 来訪者編