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第四話 付与魔法 2



 仕佐2人のやりとりを見ながら、ポカンとしている。


「ん? どうした? 仕佐」


 それを見た条夜が謎に思ったのだろう。なぜか聞いてきた。


「ええと、話の意味が分からないんだけど.......」


「そうだな。簡単に言えば、俺達は魔法を使うわけで、防具なんて基本要らないだろう?」


「確かにそうだね」


「だから、重い防具を着けるよりも、身軽なアクセサリーを買って、身につけた方が動きやすい。ていう感じで伝わるか?」


「なる.......ほど? 大体分かった。とりあえずこれだけは分かる」


 そう言って僕が一言放った。


「付与魔法ってすごいんだな!」


「お、おお.......絶対分かってないな」


最後だけ小声で言っていたがしっかり仕佐には聞こえていた。


「で、どんなアクセサリーを買うの?」


「そうだな、指輪とかネックレスかな?」


「え、男がネックレス?」


なんとなくネックレスとかピアスなんていう洒落たモノは女性が付けているイメージがあり、反射的に聞き返してしまう。


「ん? どした? ネックレスはいやか?」


「いやそう言うことではないけど.......」


「よし! アクセサリーショップへGo」


(あ……行っちゃったよ条夜)


 そして3人はアクセサリーショップへと向かった。


「さっさと買って付与しよう」


「そうだね、そろそろ討伐しに行った方がいいよね」


 そして指輪とネックレスを2人分買った。

 なんか装飾が気になるけど気にしたら負けだと思い思考をネックレスから魔法へと切り替える。


「さぁ付与の時間だ! クエルフ、何を付与できる?」


「そうだなー、何でもいいよ」


「分かった」


(え? 何でも.......すごいな、何でも付与できるって言うことだよな?)


「じゃぁ取りあえず、物理障壁でも付けてもらおうかな」


「いいよー、ちょっと待ってね」


(軽っ、そんな簡単に?)


「え、そんな簡単に付与できるの?」


「うん、すぐできるよ」


 そして取りあえず物理障壁をネックレスに付与してもらった。

 そう、とりあえずで。


「おおーすげー!」


 外見的には特に変わっていないような気がするがちゃん付与できているのだろうか。


「仕佐! これ付けてみて」


「え、うん」


(こんなんが本当に効くのかなー?)


「よし、いくよー」


 言いながら仕佐に向かって突然殴りかかってきた。


「え、おいまっ.......」


 仕佐は思わず目を閉じた。

 だが痛みを感じなかった。


(あれ? 痛く、ない)


「すごい! 全然痛くない」


「だろ、これが物理障壁」


「物理って事は、魔法は効くの?」


「そうだよ、『物理』だからね」


「だったら魔法を防ぐ方が良くない?」


「そうだね、最初に言ったけど『取りあえず』って」


「あ、うん言ってたね」


 なんか付与された魔法がすごくてすっかり忘れていた。


「他にも何か付与しとく?」


「そうだね、耐性とか、かな」


「あー、なるほど。何の耐性が良い?」


「うーん、俺は水と風の耐性しか持ってないからな」


「仕佐くんは?」


「僕は、初歩魔法耐性しかない.......」


「逆に凄いね.......初歩魔法耐性だけって」


「あーうん。だよね.......」


どうしよっか全部の耐性付けて貰うのは無しとして


「じゃぁ僕は、水と土の耐性を付けて貰おうかな?」


「いいよ、どうして水と土?」


「水属性と土属性だけ持ってないから」


「あー、なるほどね。早速付与するね」


 そして指輪に物理障壁、ネックレスに水と土の耐性を付けて貰った。


これで何とかなるよね


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