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第五話 勇者の役割……?


(お? あんま変わってないな)


「さぁゴブリン討伐へいくぞ!」


「おー!」


「僕はこれで、また何かあったら呼んで」


早速、と言うよりやっとゴブリン討伐に行ける。いや時間掛かりすぎだね。



(思ったけどさ何で第4話だけ約3000文字もあるの?)


(あ、確かに思った)


『(やっぱさ、書きたいことたくさんあるんだよ~)』


(筆が乗りに乗ってこうなんたんだね)


『(そゆこと、テヘペロ)』


(.......まさかとは思うけどこれから話を重ねるにつれて、どんどんページ数が増えるって事はない.......よね?)


(まさかね、ははは)


『(さーどうかなー?その時、その時によるかな)』


(.......)


『(ぼそっ よし! これで行をまあまあ稼げた)』


(? 今、なんか言った?)


『(いや、別にー、そうそうやっとゴブリン討伐やろ、

さっさと行ってこーい)』


(あ、おい!)


 気がつくと仕佐たちは森の中で突っ立っていた。とは言っても特殊? を使っている間は意識が向こうに引っ張られているだけなので普通に生身だ。もし魔物に会いにでもしていたら普通に危ない。

 二人は依頼のあった森の村へ向かって行った。


「うーん、木が邪魔だな」


 仕佐は木々をかき分けながら歩き進めている。


「全部燃やす?」


「おい!」


「冗談だって、ははは」


 そんなことを話していると、森の奥からおばあさんがゆっくりと歩いてきた。


「君らが依頼を受けてくれた冒険者かい?」


 おばあさんは、手を後ろで組み、麦わら帽子のような物を被っている。服装は、『いかにも畑仕事してました』と言うような格好をしていた。


「あ、はい。ゴブリン討伐の依頼できました」


 仕佐丁寧に言葉を返す。


「そうかい、着いてきな」


 二人はおばあさんの後を追った。そこには、小さな村があった。


「最近ねぇ、よく村の回りにゴブリンが現れてね。村の皆がよく『襲われるんじゃないか』って怖がっているんだよ」


「そうでしたか、どこら辺に現れるのですか?」


「村から少し離れたところにある、川の付近にね……」


「なるほど。分かりました、では夕暮れまでには戻ります!」


「ありがとう、助かるよ」


「行ってきます!」


そう言うと二人は村外れの川へ向かった。


「どのくらい、居るんだろうね?」


「さあ、とっと終わらせて冒険者ランク上げたいな」


「そうだね、まだFランクだもんね」


         ◆ ◆ ◆


その頃僕らを召喚した神殿では、2度目の勇者召喚が行われようとしていた。



(おい!僕ら召喚したのにまた?!)


『(うん、そうみたいー)』


(何んだそれ……てか魔王倒さないんだよな?)


『(そりゃぁね、平和なんだし)』


(どうするの? これで魔王倒せーって言ったら)


(まあまあ、そうはならないから安心してよ)


 苦笑交じりに言う。冗談なのか本当なのか分からないのが実にやらしい。


(ほんとに? 全然安心できないけど)


『(そうだねー、さあ続きを見てみよう)』


(え、あ、ちょ!)



神官が詠唱を唱えて術式を展開している。


「異世界より来たりし勇者よ、この世界を救うべく我が前に現れ!勇者召喚コール!」


床に書かれた術式が光り、人らしき影が現れた。


「ここは……?」


新たな勇者が召喚され、その勇者が混乱している。笑



(おい! 「笑」を付けるな! 「笑」を)


『(えーいや、だっておもろいじゃーん)』


(面白くないよ! そんな何人もポンポンと召喚してさー?)


『(君らだって最初はあんな感じだったじゃん笑)』


(だから語尾に「笑」を付けるな! と)


『(えへへ、さぁーどうなるのかなー?)』



「あれ? 勇者召喚は1一人のはずどうしてまた・・二人……」


「おおー! ようやく私も異世界召喚ってわけね」


「え? 咲夜はここがどこなのか分かるの?」


 今し方召喚されたばかりの二人、内一人はもう状況を掴んでいるらしい。もう一人の方が問いかけた。



『(はいはーい今回召喚された人の紹介をするよー。巻き込まれた系の人が如月影兎きさらぎえいとくん。で、NEW勇者人影咲夜にんえいさくやちゃん。です)』

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