目次
ブックマーク
応援する
いいね!
コメント
シェア
通報

ニュース

 経営不振が伝えられていたスケーリーフット社の動向が注目を集めている。


 同社が開発中の新システムが、4月にネパールで発生した地震や、5月に日本で起きた噴火など、予測の難しい災害の発生をほぼ正確に警告していたためだ。

 昨年、突如として辞任したギュスターヴ・ドゥミ博士と詩江里聖奈博士という人材を失い、人工知能研究の停滞を囁かれていたスケーリーフットだが、ここにきて方針を転換。ギュスターヴ博士が担当していたヘレナ・プロジェクトの成果を他の分野に転用することで、新たな事業の開拓に乗り出した形だ。

 近未来の出来事を見通し情報を提供するというこのサービスは、まだ的中率もそれほどではなく全容も企業秘密とされ不明だが、自然災害などの危険を察知できれば現時点でも情報公開を惜しまないとしている。


 最高経営責任者の ジョー・T・ホーン女史はこのサービスについて、「天災や事故の予期から経済や政治状況にいたるまで、民間政府機関を問わず様々な分野で活用していただけるようなものにしたい」と意気込みを語った。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?