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第7話:カモで一泊

 城塞都市フラグのロイヤルスイートが一人五十ゴルトであったため。


 私の現額が、五百六十九プラナ百四十七ゴルト七十七シルズ八十ブロスとなったわけである。


 旅行財布の中身[1.604kg]

 五十P×十一[0.935kg]、十P×一[0.045kg]、五P×一[0.03kg]、一P×四[0.024kg]

 五十G×一[0.06kg]、十G×九[0.27kg]、五G×一[0.025kg]、一G×二[0.03kg]

 五十S×一[0.05kg]、十S×二[0.07kg]、五S×一[0.025kg]、一S×二[0.04kg]


 旅行小銭入れの中身[0.16kg]

 五十B×零[0.00kg]、十B×八[0.16kg]、一B×零[0.00kg]

 五十Ca×零[0.00kg]  貨幣全重量一.七六四キログラム、


 体重を除く全備重量が六十六.六三四キログラムとなったのであった。




 次の日城塞都市フラグを出て、直ぐ隣街のカモに着いていた。


 ここでも、少々早いが一泊することにした。


 カモと城塞都市サグレスの間がほぼ一日、という距離であるためであったからである。


 今日城塞都市サグレスに着いても門前町で一泊することになり、そのまま補給を兼ねて城塞都市サグレス市街でも一泊するということになるのである。


 次の大都市コルムナまでどう考えても、五日かかるという結論からであったからだ。


 コルムナはドロシュよりも少し小さいがカモの四倍の大きさを誇る都市で大都市に一応あたるのである。


 また専用の港を持つため海産物も多くとれるというのも魅力的ではあったが、城塞都市サグレスから大都市コルムナまで行く間に何が起こるか分からなかったため私はかなり警戒をしていたのであった。


 また、大都市コルムナから先の城塞都市プレグレードまでにも難所が幾つかあるそうで、けして平坦な道のりではないといわれているからでもあった。


 その懸念けねん材料の一つが、城塞都市プレグレードの北側に生い茂る妖魔の森の存在であった。


 その森の中心部には、稼働している古代遺跡があると聞くからであった。



 まあ先のことは分からないので、とりあえず目の前のことに集中することにした。


 カモで泊まる宿を決めるのである。


 順当に行けば、街の中心にある大きな宿屋であるのだった。


 とりあえず、その大きな宿に入ることにした。


 馬車をいったん止めて白毛の軍馬を『ウィーゼル』に預けると、宿に入っていく。


 城塞都市というかその周囲の街までうわさは広まっているらしく、私が入っていくだけで周囲の耳目を引き付けてしまうらしかった。


 それを気にせずに、宿のマスターに「六名で一番いい部屋を」と頼んだ。


「パーティーの男女構成は?」と聞かれるので、「女四、男二」とだけ答え返答を待った。


「分かった、上階のハイスイートに案内しよう。一泊でいいのか? それと馬と馬車はいるか?」と聞かれるので「馬車二頭立て一、馬五頭。一泊でお願いする」と伝える。


「分かった、そちらは対応する。荷物はしっかりと、個人管理で頼むよ」とマスターにいわれた。


 ハイスイートのカードキーを六人前貰うと、宿内の地図を見て部屋を確認した。


 カードキーは厚み二ミリ前後で赤四枚、緑二枚だった。


 いったん外に出て皆に、カードキーを渡しに行く。


「部屋は取れたよ、皆荷物を持って部屋に行こう。三階の、ハイスイートらしいから。男性陣は緑色の部屋に、女性陣は赤色の部屋に」と伝えながらカードキーを配っていった。


 宿屋から従業員が出て来ていた、馬と馬車を誘導するものと思われた。


 人数は七人だったからである。


 私たちは先に馬車から荷物を取ると、馬車を『ウィーゼル』に任せ一旦部屋に上がることにした。


 三階まで上がると、確かに扉が赤と緑に分かれていたのであった。


 特に何事もなく日を終え、眠ったのである。


 翌日も特に問題なく、起きれたし問題もなかった。


 保存食などは高級品を積み込んでいるので、補充の心配はなかった。


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