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カシーゴ・レンジャーネクサス

Introduction III.歴史家ウルフビョルン著『ルカリシア全史 用語集』より

 世界救命基金/World Lifesaving Fund(L.F.W.、ルフゥ)……ルカリシア歴1845年、〈ウーリ協約〉の締結に併せて創立された全球規模の調停統轄機構、およびその活動基金管理組織。『経済による抑止力(Deterrence of Economy)』を標語とし、世界大戦を未然に防ぐための技術開発支援、人材育成、インフラ構築等を担う。幾度にわたる後年の組織改編により、その構造は多層化し、さまざまな下部組織が設立された。創立当初から一貫し、〈ルフゥ評議会〉と呼ばれる最高意思決定機関が運営方針を決定している。


 世界救命基金評議会/The Council(ルフゥ評議会)……世界救命基金における最高意思決定機関。その評議員は、加盟国代表による任期制を採用していたものの、組織改編が進むにつれ、選出規定が拡大。1908年における改編をもって、安全保障上の理由から評議員の名簿は非公開とされた。現在唯一、ラクリキア国王のみ、評議員であることを自ら公言している。


 国際海洋安全保障条約機構/Global Oceanic Security Treaty Authority(G.O.S.T.A.、ゴースタ)……世界救命基金の下部組織。〈ルフゥ評議会〉の決定に対する拒否権を有し、有事の際には独立した活動が可能な権限を持つ。


 国際脅威対策部隊/Global Task-force for Threat Reduction (G.T.T.R.、旧称:世界威士会)……増加する黒狼に対する専門部隊。ルカリシア各地に基地を有し、〈ルフゥ評議会〉の指揮下で活動する。


※註釈……本文中には、現代において差別用語となる語句が含まれるが、原文のまま記載した。

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