氷河期を境に、人類の一派は様々なルートで日本列島への移動を開始する。
彼ら縄文の民の祖先とされる人々は異なる文化と歴史を背負い、丸木舟で海を渡り、険しい道を越え、日本の地に根付いていった。
時代は流れ、大陸から渡来した人々が稲作や金属器を持ち込む。
そして、縄文の民と稲作の民。
これら二つの異なる文化の出会いが
日本最初の文明を生み出すことになった。
縄文の民は自然を崇拝し、稲作の民は自然を耕す。
彼らはお互いに異なる文化を持ちながらも、豊かな土地を愛し、独自の文化を育んでいった。
文字を持たない彼らは、物語や歌で文化を語り継ぐ。
現代に比べて医療はまだ未発達であり、病気や怪我には死への恐怖が顔を覗かせる。
それでも人々は助け合い、家族や仲間との絆を深めながら生きていた。
この物語は、そんな二つの文化が出会い、そして
”倭”と呼ばれた島クニに文明が芽生えはじめた頃の、少年少女たちの青春を描いた物語である。