ミタは、息を呑んだ。
目の前に広がる光景は、今まで見たことのないものだった。
無数の不思議な形をした道具が、所狭しと並んでいる。
そのどれもこれも、複雑な形をしていて、まるで生き物のように、蠢いている。
「ここは……一体……?」
ミタは、恐る恐る、道具の一つに近づいた。
それは、大きな石の箱のような形をしていて、表面にはたくさんの角や爪がついていた。
「ここ、触っていいのかな……?」
ミタは、好奇心に駆られて、角の一つにそっと触れてみた。
するとカチッという聞き慣れない音とともに、箱が微かに振動した。
そして、次の瞬間、眩い光が箱の中から溢れ出した。
「うわっ!」
ミタは、思わず目を閉じた。
光は、まるで太陽のように、ミタの全身を照りつける。
熱い……!
肌が焼けるように熱い……!
ミタは、眩暈を感じた。
意識が遠のいていく……。
最後に見たのは、光に包まれた道具の姿だった。
そして、ミタの意識は、真っ白な世界の中に消えていく。
※次話からは登場人物や物語の舞台が変わります。