「私の両親はね、過去に先住民の人たちを殺害や暴力から守る運動をしていたんだ。
だけど、私がまだ幼い頃にお母さんは先住民の人たちの反乱に巻き込まれて亡くなってしまったの」
「そうだったんだ……」
「だから、カムラちゃんにあんな酷い目に遭わせたことは許されないかもしれないけど、これだけは信じて欲しい。
本当は、私のお父さんは優しい人なの。
お父さんはお母さんが亡くなってからおかしくなってしまった。
お母さんが亡くなってから、お父さんの顔から笑顔が消えて、神経質になり、性格も変わってしまったの。
そのときからよ。先住民の人たちを穢れた存在だと思い始めて、避けてこき使うようになってしまったのは……」