目次
ブックマーク
応援する
5
コメント
シェア
通報

日々曖昧

 喧騒の中毎日生きてると、「自分」って曖昧になっていくなーと感じるこの頃。そういう日々が疲弊に繋がっていくのかなと思ったり。


 この物語を走り切る自信はなくて。


 この物語は夢のように、美しいものではない。


 それでもこれは確かに「自分」で「自分」だから、この物語を綴らなければいけない。どんな結末を迎えても納得がいくような人生でなければ。


 あの頃は叶うかどうかより……楽しかったと思う。難しく考えないで、ただ純粋に“綴ること”を夢見てたと想うから。


 大人になればなるほど現実味が増してきて、自分のいらない真実を知り朽ちてしまって。自分じゃない自分を演じてしまって、花は落ちてゆく。


 今日のお昼は値引きだけど、いつもは買えないレトルトカレーを食べて幸せだった。カレー好きじゃなかったけど、今は美味しいと思えるから不思議だな。小豆も苦手だったのに、和菓子ももう、苦手じゃない。


 そうやって変化してゆけるのなら、自分にもあるかもしれない。


 そんな“居場所”が。


 自信はないけど、そんな希望を持っていてもいいのかなと思った。



 不可能が可能になったりする世の中なのだから、きっと、大丈夫だ。

この作品に、最初のコメントを書いてみませんか?