目次
ブックマーク
応援する
3
コメント
シェア
通報
写字塔の囚われ王女はうそつき騎士の愛を綴らされる
写字塔の囚われ王女はうそつき騎士の愛を綴らされる
有沢楓
異世界恋愛ロマファン
2024年12月17日
公開日
6万字
完結済
「僕は2か月後に死ぬ。そして君はその2日後、僕に殺されるんだよ」  国境の修道院に母親と共に捨てられた、王の妾の子――王女・ヴィオレッタ。  彼女は母親が病で臥せってからは、一人で写字塔に閉じ込められるような毎日を送り、写本技師として一生を終える覚悟をしていた。  そんなヴィオレッタの元に、近づく戦火のために修道院周辺を警護することになったという、美貌の神殿騎士が現れる。  彼は修道院に大金を積んで彼女を技師として指名し、「迫る戦いの前に、免罪符ならぬ免罪書を書いて欲しい」と依頼する。  ヴィオレッタは仕事として告解される罪を綴っていくが、偽名を使う彼が語る罪である過去は、自身と交錯していたことを知る。  そして彼の目的には、修道院の調査と、何よりヴィオレッタに自由を与えることが含まれているとも。  やがて免罪書の制作が終わりに近づいたとき、戦火が修道院に忍び寄り……。 ※一部、性的な表現があります。実際には行われません(発言者は、行うつもりもありません)がご注意ください。 この作品は他サイトにも掲載しています。 お題「『君を逃がさない』系ヒーロー」で書きました中編です。全20話。

プロローグ 騎士は月下、愛しい人に死を懇願する

loading