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057 変わらない(と思っていた)日常

食卓に父が座っている。

母は台所に居て気付いていない。

妹はスマホを眺めている。

俺は全員分のお茶を淹れた。

それぞれの席に、それぞれの湯飲み。

母は『珍しいわね』と言い、妹は無言でお茶を飲んだ。

自然と涙が出た。

それに気付いた父は、笑みを浮かべ姿を消した。


四十九日目の朝だった。

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