「組織を抜ける?」
孤児だった私は、組織の構成員として育てられた。
だが、四十歳を前にして人生を取り戻すと決めた。
「わかった。だがその前に最後の仕事だ」
俺は首を縦に振った。
次の瞬間、銃弾が降り注いだ。
『言ったでしょ?セオリーだって』
通信機から陽気な声が響く。
『今から自由だよ』