いくつかの
未来の話
していると
顔色になる
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寝ている友人の近くで三人集まって静かにポツリポツリと少し未来の話を始めた。
友人の肩に手をのせて話に耳を傾ける。
繭を紡ぐのを本気で考えるとするならば養蚕業という方向性で動いてみようか。
桑の木を何処にどれぐらい育てようか。
新しい家と作業場をどこに建てるか。
資材と人材は足りるのか。
段取りは誰が仕切るのか。
友人を驚かさないように静かに話しながらも、ちゃんと聴こえるように大きな規模感の話が続いて、とんとん拍子にだいたいの道筋がついていく。
こんな感じで決まっていくんだなあと感心する。
いつの間にやら友人の顔色が落ちついて熱が下がっていたのでした。