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御礼

本願を


伝えただけで


何一つ


知ることかず


弁天堂へ


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守役の役目は多岐たきに渡る。その中には村人たちが消費する資材を集めること、作ることも含まれる。


その割合と忙しくしている中で、他の作業が無い静かな時間ができると絹糸に囲まれたいと思いながら一人で繭を紡ぐことをしていた。



毎年、春分の日には濁酒の中に同じ希望を託し続けて。


本願をお見合いで伝えて良い返事をもらい、有頂天で上に知らせて村が大きく動き出す事態に。


自分の希望を濁酒に詰め込み続けて良かったな~!と喜びを噛みしめ。

本願成就の流れが始まったことに自然に頬をほころばせて。


即決で婚約をしたことで婚約者が発熱したとも知らずに娘さんは御礼に階段を掃除するのでした。

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