花籠かごの
彩り愛めでて
微笑むと
沈下橋ちんかばしでの
出来事語る
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手が空あいたので、ササッと花を集めて花籠を作って嫁に渡す。
花の彩いろどりを愛でて微笑む嫁に、沈下橋の前で何度も渡ることを諦めた日々があったことをすまなそうに訥々とつとつと告げる。
嫁は微笑みながら頷うなずいて聞いた後に応じて「ずっと、待っていたんです。言葉足らずだけんど、私も好いていました。」と返事。
目を丸くして、どうにも嬉しくて、その場で立ったり座ったりしてしまうのでした。