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干鰯

味わいの


干鰯ほしかの恵み


感じては


ご縁に感謝


人の交わり


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村には海沿いの村からも、婿が入ることがある。


そういった機会がある時に物流も開けて、助け合いが始まってきた。


干鰯や干物の味に魅せられて、海沿いの村に婿に出る村人もいた。

ごく稀にながら、将来の船乗りを探すためにふらりと村に戻って寺子屋に顔を出したりも。


親たちにとっては、やや迷惑な風来坊。

酒を片手に長老に情報を伝えて見識を広めてくれるが、明るさ楽しさで注目が集まり、心酔してしまう者もいて。


明るく楽し気な海の話に感化される子もいるもので、三人の子供がすっかり眼をキラキラさせて。

ハラハラする親の気も届かず、若き巣立ちを検討しているのでした。

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