労いの
言葉だけでは
足りなくて
仕事の帰り
立ち寄る我が家
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いつまで続くか分からぬが、隣人の家に養蚕作業に参加する村人が行きと帰りに立ち寄るようになった。
なんでも居場所に慣れるまでは、話をたくさんしないと落ち着かないからという
行きか、帰りかの、どちらかにならんのか?と目で訴えてみたものの、嫁は静かに首を振る。
好奇心旺盛な子供も一緒になって、笑いながら帳面を広げて学び合って眼をキラキラさせており、ほんのひと時の姦しい労いの時間が過ぎていく。
不平不満が積み重なって噴火して何かの失敗するよりは、いいのかもしれないなあと肩をすくめて諦めるのでした。