祖母の手に
慣れた手つきで
つるりとすする
集まりの時
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牛舎の現状をどう見るか、先達に話を聞くのがいいだろうという事になって離れに家族が集まった。
「難しい顔してたら、良い案も浮かんでこられんが~!?心太さ食べて、流れるように考えるのがええんよ。ほんれ、トゥルンとせ。」祖母は配り終えて目を細める。
「いただきます。」親父が食べるのを見て、みなも続く。
子は風車を肩につけてもらって、時々回る音を聴いて笑っている。
大まかな話の内容は「牛舎はうまくいっている。そやから日々の中にもうちっと『遊びの時間』をうまいこと入れ込んで暮らすんよ!」という話だった。
そいで、祖母が風車を指し示して「良い調子じゃと思うが、なんが不満なんか?」と親父に言う。
「これは、わしが手ぇかけてこさえたんだで。」と、昨日作ったものだが、祖母に続いて笑う。
子は「はい。」と返事をし「もう少し遊びます。」と言ってみんなの前でお辞儀をして見せるものだから、その姿が可愛くて笑いを誘うのでした。