「レイ。プレゼント配り、お疲れ様でした」
「ほんと、疲れたよ。なんでみんなあんなに寄ってくるのさ」
サンタクロースの格好をしたレイは、いつも以上に美少年だった。
神殿に併設している孤児院のこども達に朝からプレゼントを配ってまわるという重労働を頑張ってくれたレイは、今はブーツを脱いでベッドの上で足を投げ出している。
黙っていると美少年なレイも女の子に大人気で、逆に手作りのプレゼントを渡される場面もあった。
ただ、フランツと違ってレイは塩対応なので、貰ったプレゼントはどんどん一つに箱に放り込んでいた。
なぜか、それはそれでクールでかっこいいみたいな扱いになっているから不思議である。
「その箱はどうするの?」
「捨てるのはさすがに悪いから、神殿に預けるよ。神殿のじーさん、ばーさんはこどもの手作り品とか見てるだけでも嬉しいでしょ」
「へえ。結構、ちゃんと考えているんだね」
「オレをなんだと思ってるのさ。そのくらいのことは誰でも考えつくでしょ」
私の質問にさらっと答えるレイ。
本人は簡単なことだと言っているけれど、こどもだけじゃなくこども達をお世話している神官達のことまで考えているのはすごい。
「頑張ったレイにご褒美をあげなくちゃね」
「何? オレのこと、こども扱いしてる?」
「そんなことないよ。ただ、いつもの足裏マッサージをしてあげようかと思って」
「なんだ、何かくれるわけじゃないんだね。でもまあ、肩たたき券みたいなもんだと思って、ありがたくもらってあげるよ」
私の言葉にニヤリと不敵な笑みを浮かべたレイは、私のほうに足を投げ出してくる。
赤い半ズボンから伸びる脚は細いがすべすべで、同じく細くてきれいな足裏はブーツを履いていたからかいつもよりは湿っている気がする。
思わず触ってみると、少ししっとりした感触が伝わってきた。
「タカヒロはほんと、オレ達の足裏が好きだよね」
レイの指摘に一瞬どきりとする。
これだけ足裏を触りまくっていれば気づかれて当然だが、直接指摘されるとは思わなかった。
「うん、好きだよ。だから、いっぱい触らせてもらうね」
「良いよ。オレからのクリスマスプレゼントだ」
手にオイルを馴染ませながら平常心を保って答えると、レイは不敵な笑みを浮かべてそう言ってくる。
レイの細くて柔らかい足裏を丁寧にほぐしていくと、こころなしかレイの頬が赤くなっていく気がする。
「気持ちいい?」
「ああ、気持ちいいよ」
珍しく素直に感想を伝えてくれるレイ。
両手を後ろについて足を投げ出してリラックスしている様子のレイは、私から見ても本当に気持ち良さそうな表情をしていて嬉しかった。