「リカード。プレゼント配り、お疲れ様でした」
「ほんとに〜。疲れた〜」
サンタクロースの格好をしたリカードは、いつも以上にかわいい。
サイズが合うものがなくて半ズボンだし、ブーツを脱いで裸足でベッドに座っている姿はこどもっぽい姿がさらに強調されている。
獣人ということで犬耳も生えているし、マスコットキャラ感がすごいリカードの行うこども達へのプレゼント配りは大人気だった。
男の子からも女の子からも抱きしめられ、逆に抱きしめ返している姿はショタコンには堪らない素晴らしい状況だった。
それでも、神殿に併設している孤児院にはたくさんのこどもがおり、手分けして行っているとはいえ相当な数のプレゼントがあったので相当疲れたと思う。
「すごく頑張ってくれたもんね」
「頑張ったよ〜」
リカードの頭を撫でながら労いの言葉をかけると、嬉しそうな笑顔を見せる。
「疲れただろうから、足裏マッサージしてあげようか?」
「良いの? してして〜」
私の提案に、リカードは満面の笑みを浮かべて足をこちらに投げ出してくる。
いつもブーツであるものの、今回もサンタブーツを履いていたリカードの足裏は濡れているのがわかるくらい蒸れてしまっている。
最近はマッサージオイルを使っているのだが、リカードの蒸れた足を直に感じたいので、あえてまずは素手でマッサージを始める。
「う〜ん、きもちい〜」
足裏の水分で滑りも良く、しっかりとマッサージができる。
リカードの足裏は小ぶりながら前衛職ということでそれなりにしっかりもしており、運動している少年という感じがすごくする。
フランツやレイに比べてもさらに小ぶりなため、こども感が強いのも良い。
ひとしきりリカードの足裏の感触を楽しんだ後、手にオイルを馴染ませる。
「うわあ……あったか〜い」
すでにマッサージをした後なので私の手も温まっており、十分にオイルを温めることができた。
そんな手でリカードの足全体を包み込むように両手で握りしめると、リカードは感嘆の声をあげる。
そのまま、オイルでさらに滑りの良くなった手で足裏をしっかりとマッサージしていく。
健康的でぷにぷにした感じのリカードの足裏は、押してやると良い感じに反発してくるのでマッサージにやりがいがある。
「にーちゃん、気持ち良いよ〜」
「そう? 喜んでもらえるのは嬉しいよ」
マッサージを続けているうちに甘えるような声を出すリカードに対し、私の庇護欲が溢れ出して思わず頭を撫でたくなる。
マッサージオイルが付いた手で触ると汚れないので我慢したが、本当にかわいい子である。