:これ、青い◆が赤く光るたびにリポップしてないか!?
:まさか、これがダンジョンに魔物を生み出していたのか?
:リポップの仕組みがわかったってことか?
:てゆーかこれなんなんだよ!?
:なんでこんなものが、ダンジョンの壁の中にあるんだ!?
コメント欄も混乱しきりである。
「ここって、天井を3回、側面を7回叩くとリポップするんですよね。ひょっとして?」
美織は青い◆の1番上の尖ったところと、側面を、ポンポンポンと、3回と7回ずつ軽く叩いてみた。すると、ふぉん……という音とともに、ブラックシープがリポップする。
今度は普通に1回叩いてみたが、なんの反応もなかった。美織は、ちょっと行ってきます!と、中層に駆け上がっていった。
中層にはまだ何もリポップしていない。それを確認すると再び下層にとって返し、青い◆の前に再び立った。中層をリポップさせる為の回数、横の角を5回、床──にあたるのかわからないが、底を8回叩いてみる。
場所が違ったのか反応がない。横の角を叩く場所を変えて叩いてみると、3度目でふぉんと小さな音とともに赤く光った。
急いで中層にとって返すと、中層がリポップしている。再び下層に戻って、青い◆をよく観察すると、◆型の内側で、なにやら白い光のようなものが細くうごめいている。
今度は上層にいき、リポップしていないことを確認すると、上層をリポップさせる為の回数、側面を2回と、側面の角を7回、ゆーっくりと叩いてみる。
すると白い光の筋が叩いた箇所に伸びて、触れた箇所に接触しているのがわかった。規定回数を叩いた後で上層に向かうと、やはりリポップしているのがわかった。
「つまりこの青い◆とダンジョンはつながっていて、一定の時間がきたらこの白い光が内側から、青い◆の決まった場所を刺激することで、リポップをしていたわけなんですね。」
:なら、これを壊したら、ダンジョンの魔物はリポップしなくなるってことか?
:ダンジョンそのものがなくなるんじゃね?
:それだと下手に壊せないな
「そうですね……。これがダンジョンの中枢をになっていて、ダンジョンそのものを支えているのだとしたら、試すにしても私1人の判断では出来ないですね。ダンジョン協会の判断をあおぐ必要があると思います。」
美織は青い◆を見ながら、顎に指を添えて首を傾げた。
:確かに誰かいたら巻き込んじまうもんな
:これを破壊すればダンジョンを崩壊出来るとしたら、敵対する国のダンジョン破壊しまくって、国民をパニックに落としたり、ダンジョンのドロップ品からの恩恵を受けられなくさせたりも出来そうだ
:恩恵受けられない程度ならマシなほうだ。国中のダンジョンが一気に崩壊してみろ、そんな世界規模のスタンピード、どこの国がおさえこめるんだよ
:そもそもこれって人工物に見えるよな?
:自然湧きにしちゃおかしな物体だな
:誰がなんの目的でそんなもん設置したってんだよ
:人が設置したにしても、こんな深い場所にどうやって設置出来るってんだ
:それな
:人知れずこんな場所に穴掘って、誰にも知られないように結界張ったってのか?
:それがまず非現実的なのよな
「確かに。設置の時点でバレるわよね。」
獄寺ちょこも首をかしげる。
「とりあえず、誰も入って来れないように、もとに戻しておきましょうか。」
美織は刀を下から上に、切った時とは逆方向になぞるように切っ先をはわせた。すると、切り裂かれていた結界がスッと塞がる。
「ど、どうやったの!?」
「なんかこうすると塞がるんですよね。」
と美織はこともなげに笑った。
:これで塞がるってことは、結界を切ってたわけじゃないってことか?
:いおりん以外にこんな事できる奴おらんだろw
:壊す時にはいおりん必須だなw
:そもそも結界開かないとたどり着けんわけだしな
「うちのお父さんも出来ますよ?というかこれ自体、お父さんが作った刀の影響なので。私の力じゃないですし。たぶん他にも出来る人がいると思いますね。」
:いおりんの父ちゃんヤバないか!?
:つまり、いおりんの力の半分は、父親の刀の影響大?
:最初の頃なんて特にそうなんじゃないか?
「そうですね、お父さんの武器にだいぶ助けられましたね。お父さんの武器を使えば、誰でもいいところまでいけるんじゃないでしょうか?私がドロップなしにやってこられたのも、お父さんの武器のおかげですし。」
と言う美織に、美織の父親の職業を推測するコメントが一気に溢れたのだった。
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昨日ぐったりで1日寝てました……。更新出来なくて申し訳ありません汗
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