扉を開けるとそこには、湯船、シャワーヘッド、プラスチック椅子、風呂桶があった。トイレと風呂場が一緒になっているタイプの作りらしく、洋式便器もついている。
しかし、そんなものはどうでもいい。僕ら四人の関心が向いたのは、床に置かれた『大量の』大人のおもちゃだった。
「こ……れは……」
思わず、息を飲む。ラブホだってこんなに品ぞろえが豊富ではないだろう。使ったことのない、どうやって使うのかもわからないようなものもたくさんある。
「な、やべーだろ」
筆川の言葉に、僕と二階堂は黙って頷く。しかし、宇佐霧だけは平然とした顔をしていた。
「なーんだ。ただのおもちゃっすか」
「はぁ!!? お前やべぇな!!!」
「変態! 不潔!!」
筆川はドン引きし、二階堂は半泣きになっていた。
『プレゼントは、気に入ってくれたかい?』