一日目:夜(~22:00)⑥
筆川の部屋を後にし、僕は二階堂、宇佐霧の二人と分かれた。
「俺、自分の部屋の風呂場を調べてみます……」
「俺もっす」
というわけである。二階堂は憔悴していて可哀そうだが、きっと僕ら全員の個室の風呂場に、あの大量の大人のおもちゃが置いてあるに違いない。
さてと。どこを探索しようかな。
おなかが『ぐぅ~~』と間抜けな音を立てて鳴った。そうだ、ここに来てからまだ何も口にしていない。まずはご飯が食べられる場所を見つけないと。
無機質な薄灰色の廊下をてくてく歩いていると、りんちゃんの姿を見つけた。