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二日目:朝④

「お、一番乗りだと思ったのに早いな」

 僕が朝食の目玉焼きを焼いていると、サラリーマンの猫多が食堂にやって来た。



「結構何でもあるんだな」

 冷蔵庫の中身を物色する彼に対して僕は


「扉の向こうの倉庫見たらびっくりしますよ」

 と、綺麗に半熟にできた目玉焼きをフライパンから紙皿に移しながら答えた。





 そう、ここには『ないもの以外はなんでもある』ってくらいいろいろな食材があるのだ。業務用か? ってくらい大きな冷蔵庫の中身もすごいけれど、食堂の隣にある倉庫はもっとすごいのだ。



 どのくらいすごいのかと言うと


「すげぇ、コストコかよ……」

 こんな感じ。





 いったい、僕らに何日このデスゲームをさせる気なんだ。

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