僕が朝食を食べ終わって時刻を確認しに最初の大広間に行くと、すでに四人の男たちが集まっていた。
りんちゃん、佐藤、二階堂、屑山。何をしているんだろう?
死体があるのによくこんな場所に平気でとどまれるものだ。僕は、そのグロテスクな見た目と鉄の匂いで頭がくらくらするのに……。
時計を見ると、時刻は七時と少し。
僕が大広間を後にしようとすると
「おい待てや」
りんちゃんに止められた。
「俺たち、生きてる人はここに集まることにしたんだよね」
屑山はホストらしい軽薄そうな笑みを浮かべている。
「まじかよ。どんな神経しとんねん」
目の前に死体があるんだぞ。
「だってしょうがないじゃない。時計があるのはこの部屋だけなんだもん」
屑山はやれやれと肩をすくめた。
「気持ち悪いですが、時間は知りたいですし……」
鼻と口元をハンカチで押さえている二階堂。私立のおぼっちゃまって感じだ。
僕はため息をつくと、冷たいコンクリートの床に腰を下ろした。……なるべく死体から距離を取って。